【兄さまと姉さまと時々ナルト】
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けど……まあいいや、次行こ! てゆうか兄さま、おんぶして?」
「ハナビ様、疲れているようには見えませんが……」
「ネジ兄さまに背負われたいの!」
「次期宗主としての自覚を持って下さい」
「それはわたしが宗家の生まれで、姉さまより才能があるとか言われてるだけでしょ? 兄さまの方がよっぽど宗主にふさわしいのに……分家って理由だけでなれないなんて、おかしい」
「…………」
「───えいっ!」
不意に後ろからジャンプして、ネジの背中に飛び付き首周りに両腕を絡めるハナビ。
「あ、こら、ハナビ様」
「わたしまだヒナタ姉さまより重くないでしょ? …でも、姉さまよりおっきくなってみせるよっ」
「まぁ、背が高ければ宗主として威厳があるでしょうが……」
「そっちじゃないよ! ムネの話っ」
「────は??」
ネジの思考が、一瞬止まった。
「ヒナタ姉さまと一緒にお風呂入ったりするともう、スゴいんだから…! でも、まだおっきくなったりするのかな? わたしじゃ姉さまに追いつけないかも……」
「─────・・・」
背に飛び付いているので、ハナビからは滑らかな髪ばかり目についてネジの表情はよく見てとれないが、沈黙したままになっている。
「あー、兄さま今やらしいこと考えてたでしょ!」
「違いますよ。大体、あまりに大きいと柔拳に支障が出るのでは────」
「ほらぁ、考えてるじゃない! 兄さまもやっぱり、オトコだねぇ?」
「……からかわないで下さい」
「───お? ネジじゃねーか、何やってんだ?」
前方から、両手を頭の後ろに組んだうずまきナルトがやって来た。
「あれ、背負ってるその子、ダレだっけ?? なんかそうしてっとお前、その子のカーチャンみてぇだなッ」
「バカを言うな。…ヒナタ様の妹君の、ハナビ様だ」
「あぁ、そういやそーだったな!」
「失礼しちゃうわねナルト、しばらく会う機会なかったからって、ヒナタ姉さまの妹でネジ兄さまの従妹のわたしを忘れるなんて」
「ん〜、ハナビってどっちかっつうと、ネジの方に似てると思うんだよなぁ。何かその、上から目線的な感じとか、見た目の雰囲気とかな!」
「え、ほんとっ? ナルトってば、少しは見る目あるじゃない…!」
恥じらったハナビは、ネジの首周りに絡めている両腕に力を込めた。
「は、ハナビ様、ちょっと苦しいのですが……それよりナルト、余計な事は言わないでもらいたいものだな。実の姉のヒナタ様より、従兄でしかない俺がハナビ様に似ているなどと───ぐッ」
「ちょっと兄さま、そこは否定しなくてもいいでしょ…!?」
「───ハナビ、後ろから両腕で首絞めんの、や
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