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魔法少女リリカルなのは innocent 〜海鳴に住む鬼〜
鬼、知れ渡る
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「あぁ……家業のためにか……」

俺と似たようなもんだな……

「私は音楽科ー!」

うん、知ってた……むしろそれ以外だったら驚きだわ……

「つーか……早く飯食わねぇと昼休み終わっちま…………って、あーー!」

俺の弁当箱から綺麗におかずだけが無くなっていた

「大変美味しゅうございました……」

「静……てめぇ……」

「てへぺろ☆」

「てへぺろじゃねぇー!」






〜海鳴市 商店街〜

「あぁーくっそ、腹へった……」

学校も終わり、帰宅途中の俺は空腹に苛まれていた

「静の奴……ついでにとか言って飯まで食いやがった……」

途中どこかで買い食いでもするかな……

「あっ……しまった、財布……家じゃん……」

仕方ない、真っ直ぐ帰るとしよう……

「ん?」

何かに服の裾を引っ張られている

「お前……」

「…………」

そこには昨日会ったチヴィットがいた

「悪いけど……今日はたい焼き持ってないんだよ……また次の配達の時に……」

「………………」

するとソイツは手に持っている紙を俺に渡してすぐに去ってしまった

「なんだったんだ?」

俺は渡された紙を見る

「コロッケ一個……無料券」

商店街で使える物だ

「猫の……恩返し……?」

取り合えず、交換しにいこう

「ムグムグ…………うめぇ」

空腹は最大の調味料だな……

「そういえば……俺、アイツらの名前……ちゃんと知らないな……」





〜明星高校 職員室〜

俺は今、職員室に呼び出しをくらった。勘違いをしないでほしい、何も問題を起こしたから呼び出された訳ではない。椅子に座っている担任の話を聞く

「幹太……お前確か、今度のイベントの実行委員だよな?」

「はい」

イベントとは、俺の在籍している料理科が年に何度か行うもので、近所の子供達と餅つきしたり、他校の生徒と協力してボランティアをしたりする。頻度は違えど、この手のイベントは他の科でも行っている。とくに、音楽科や料理科は他の科に比べて特筆してイベントが多い

「次のイベントって確か……」

「夏を乗りきれ、皆でカレー作り……だったな。夏野菜を使ったカレーを地域の皆様に食べて貰うイベントだ」

「そんな名前でしたっけ?」

「まぁ……名前については突っ込むな……それでだな、今度のイベント場所についてなんだが……」

明星高校は海鳴市の端にある高校なのでイベント事で人が集まるのには向かない。また在校生は多いものの、各々が色々な学科に入っているため、学科によっては人手が足りない……現に料理科は23人クラスが二つしかなく、大抵の場合は他校
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