暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは innocent 〜海鳴に住む鬼〜
鬼、知れ渡る
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「おう……それよりも、早く飯行くぞ……腹減った」

「はーい!」

後に店に来た子供たちにより追加注文が殺到することを、この時の俺はまだ知らない





〜明星高校 中庭〜

俺は今、チームの皆と中庭で昼飯を食べている。ちなみに俺は弁当を毎日自作してくる。お袋は店の準備があるので、昼飯は俺が作る

「あ!幹ちゃん先輩のおかず美味しそう!もーらい!」

「あ、こら!」

静が俺の豚のしょうが焼きを横からかすめ取る

「ん〜おいひ〜」

「……そんなに美味しの?」

「「…………」」

静のリアクションに他の三人も興味をもったようだ……

「はぁ……少しだけだぞ?」

「あ……ありがとうございます。じゃあ、しょうが焼きを……」

「すみません…卵焼き…頂きます」

「すまんのぉ先輩……ポテトサラダを少し……」

三人が各々俺の弁当のおかずを取っていく

「本当だ……このしょうが焼き美味しい……」

「焼く前に、少し湯がくのがポイントだ。冷めても脂っこく無くなる」

肉の厚さも厚すぎづ薄すぎづがベストだ

「この卵焼き……ふわふわしていてとても甘いですね……」

「塩と砂糖の他にマヨネーズを入れてみた」

そうすると、冷めてもふわふわになる

「このポテトサラダもウマイのぉ」

「マヨネーズを入れる前に、お酢を入れると味が引き締まるんだよ」

それと、よく間違える人がいるけど。じゃがいもはお湯に入れて火を通すのではなく、水に入れてから一緒に火を通す。潰してから水気をよく切り他の野菜も薄切りにして水気を十分にとる

「流石、料理科の生徒は違いますな〜……卵焼きもらい!」

「させるか!」

これ以上取られたらたまったもんじゃない

「でも、本当に料理上手いですよね……幹太先輩」

「まぁ……一応、実技試験で俺……主席だったし……」

「「「「え!!」」」」

「……なんだよその顔は」

この学校では中等部から高等部に移る際、選択した科目に関連する試験が行われる。別にそれで進学出来ない訳ではないが成績のいい生徒には学費が免除される

「それはそうと……お前らは何の学科に入るんだ?」

コイツらももう三年生なので、そのくらいは考えているだろう

「僕は……えっと……デザイン科に……」

「デザイン科か……」

少し以外だ……

「賢ちゃん、絵上手なんですよ〜」

「へぇ〜」

今度見せて貰おう

「私はスポーツ科に……元々、この学校にはアーチェリーの特待生として入ったので」

「お前特待生だったの!」

選んだ学科よりそこに驚いた

「ワシは機械科じゃ……家が鉄工所での……」

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