マブラヴ
1498話
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場所で戦いが始まっている。
……模擬戦の舞台がカリンダ基地から比較的近くにあった、既にゴーストタウンと化した街であるというのは、どちらに有利に働いているんだろうな。
アルゴス小隊は機種が統一されておらず、ラプターで揃えているインフィニティーズに比べればどうしても統一された行動……連携では劣る。
それでもこうして順調に戦いが進んでいるのは、違う機種の混ざっているアルゴス小隊が十分にその利点を活かしているといったところか。
向こうの一撃は建物を盾にして防ぎながら、同時にアルゴス小隊の攻撃も建物を使って防がれる。
そんな戦いが続く事、5分程……やがてそんな均衡状態が崩れ始めた。
真っ先に危機に陥ったのは、タリサの機体。
最初に突っ込んだ時、挙動をある程度見切られていたのだろう。
敵の小隊長の機体が放つ突撃砲の弾丸により、装甲に何ヶ所かペイントがついていた。
タリサも必死に反撃してはいるのだが、その反撃も決して有効という訳ではない。
そんな風に徐々にタリサが追い詰められていき……
「おお、そう出るか」
レオンの機体と戦っていたブリッジスが、建物を長刀で砕いて目潰しをすると、そのままレオンをその場に残し、タリサの機体の方へと向かったのだ。
そうしてタリサの機体を一気に撃破しようとしていたインフィンティーズの小隊長の機体へ背後から奇襲を仕掛けようとするが……その機先を制するかのようにシャロンの機体が放った弾丸が、ブリッジスの機体を襲う。
それでも背後から攻められるのを嫌ったインフィニティーズの小隊長はタリサの機体をここで仕留めるのを諦め、距離を取る。
そんな中、意外な事にと言うべきか……VGの機体が左腕に被弾しながらもインフィニティーズの機体を1機撃墜していた。
……何気に、これって凄いんじゃないか?
VGは性格が軽いと感じていたが、プロミネンス計画に呼ばれるだけの実力はあった訳だ。
いや、決してそれを疑っていた訳ではないのだが。
ともあれ、VGがラプターを1機撃墜し、これで数の上では4対3とアルゴス小隊の方が俄然有利になった。
ステラはシャロンと遠距離からの狙撃戦を行っており、手が空けば他の2つの戦い……ブリッジス対レオン、タリサ対小隊長へと向かって援護射撃を行っていた。
勿論援護射撃を行っているのはシャロンも同様であり、お互いに半ば膠着状態になっている。
そんな中、VGが真っ先に向かったのは、当然ながら3つの戦いの中で一番ピンチのタリサの場所。
幸いと言うべきか、まだタリサは致命的な被害を受けてはいない。
だが、それはあくまでも今はというべきで、次第にタリサの機体のダメージは増えてきていた。
恐らくもう数分も戦いが長引けば、タリサの機体は撃墜判定を受けていただろ
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