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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十四話 リッテンハイム侯爵の反乱です!!
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・・・・。」
「バーベッヒ侯爵領内にある保養惑星の一つだ。」
イルーナは内心舌打ちをしたい気持ちでいっぱいだった。サイオキシン麻薬の存在については対策をせねばならないと思っていたが、対ラインハルト包囲網対策などの事項にかまけていてついそれを棚上げしてしまったのだ。バーベッヒ侯爵領内にサイオキシン麻薬の製造施設などが見つかったというのはバーバラを通じてイルーナらが、そしてイルーナから話を聞いたラインハルトらが既に知っているところであったが、カストロプ公爵までもがサイオキシン麻薬流通に関与しているとなると帝国には相当程度サイオキシン麻薬が流通し、なおかつ強力な後ろ盾を得て行われていることが推察できる。
「サイオキシン麻薬の流通には『長老』と呼ばれる組織が背後にあるとその記録は記している。」
「『長老』ですか・・・。」
「そしてその組織は民間、官僚機構、軍隊、宮廷、あらゆる組織に入り込んでいるが、決して表には出てこない。彼らの目的が如何なるところにあるかは不明であるが、サイオキシン麻薬の流通網構築とその維持にかけては並々ならぬ手腕を見せておるということだ。」
「・・・・・・・・。」
「我々は別働部隊としてカストロプ公爵領内に進駐するが、その際に公爵がサイオキシン麻薬の流通・製造にかかわったとされる証拠も差し押さえたい。本来であればそうしたことは憲兵隊や社会秩序維持局などが行うべきものであるが、それでは動きが公になってしまい、敵に察知されてしまうとミュッケンベルガー元帥はおっしゃっておられる。」
だから内々に動かざるを得ない、というわけか。ラインハルトはそう内心つぶやいた。
「卿等に話したのは、言うまでもないことであるが極秘事項だ。いずれカストロプ公爵領内制圧のめどが整った段階で話し合いを行いたいがよろしいかな?」
「承知しました。ですが一つ質問をお許しください。」
ラインハルトが尋ねた。
「なにかな?」
「伺った密告ですが、事実なのですか?」
メルカッツ提督の眼が心持細まる。
「事実でないとするならば、カストロプ公の周りを無用に捜索したと後々糾弾されかねない事態になります。小官はそのようなものを恐れてはおりませんが、証拠なき密告であれば、それを全面的に信用することは命取りになるやもしれません。」
「卿の言うところはもっともだな。」
メルカッツ提督は執務机の引き出しをなにやら探っていたが、一冊の冊子を取り出した。
「詳細についてはこれに記されておる。取り調べについてはさる筋が担当したということしか元帥閣下は漏らしておられぬ。ここで目を通してほしい。持ち帰りは遠慮してもらいたいのでな。」
「結構です。」
ラインハルトはうなずき、イルーナと共にその冊子に目を通し始めた。
ラインハルトとイルーナがメルカッツ提督の執務室を
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