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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十四話 リッテンハイム侯爵の反乱です!!
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されることになっている。どうもこの取り合わせが十把一絡げのようで楽なのではないかと、当人たちも思い始めていた。
「ミュッケンベルガー元帥の方は『華やか組』であんたたちの方は『地味な裏方組』なんじゃないの?向こうもそれを意識しているんじゃない?」
と、アレーナがいたら言ったかもしれない。その地味な『裏方組』の兵力はメルカッツ提督を中心に戦闘艦艇10万隻を数える。他方ミュッケンベルガー元帥らの『華やか組』の兵力は20万隻を越え、リッテンハイム侯爵を圧倒するに十分な戦力をそろえた。皇帝陛下の勅命で正規艦隊はリッテンハイム侯爵についた者を除き、皆ブラウンシュヴァイク公陣営に味方したのが原因であった。



 会議が終了した後、ラインハルトとイルーナはメルカッツ提督に呼ばれて、宇宙艦隊総司令部の建物の中にある彼の公室に入った。第三次ティアマト会戦の前などにはこのようなことはなかったのに、どうしたというのだろう?二人はいぶかしみながら提督の部屋に入ったのである。
「そう硬くならずともよいから、まずは座りなさい。」
メルカッツ提督は老眼に穏やかな光を浮かべながら二人に椅子を示した。ほどなくして入ってきた従卒が3人にコーヒーカップを渡していった。
「此度も貴官らには世話になるな。よろしく頼む。」
「こちらこそ。」
「よろしくお願いします。」
二人はこもごも言ったが、それだけのようであれば副司令長官がわざわざ二人を呼ぶことはなかったのではないかといぶかっていた。
「今度の内戦についてであるが、ミュッケンベルガー元帥から実は一つの話をしていただいている。本来であれば副司令長官だけにとのことであったが、卿等には話をしておいた方がいいと思ったのだよ。」
顔を見合わせる二人に、メルカッツ提督は咳払いをして、
「リッテンハイム侯爵に加わった主要貴族の中に、カストロプ公爵がいることは知っておるかな?」
「前の財務尚書閣下でいらっしゃった方だと、記憶しておりますが。」
ラインハルトの言葉にメルカッツ提督はうなずいて、
「カストロプ公爵は在職中に財務尚書の立場を利用して不正な蓄財をしていたという事実がある。」
「・・・・・・・。」
「だが、これは半ば公の事実でな、今更それが分かったからと言って誰も驚かぬのだが、問題はここから先の話なのだ。」
「・・・・・・・。」
「カストロプ公爵は蓄財の一つの要因としてサイオキシン麻薬の流通を黙認していたとの密告があった。」
サイオキシン麻薬?!思わず腰を浮かせかける二人に、メルカッツ提督は事実だという風に静かにうなずいて見せた。
「一つ所からではなく幾筋からの情報がある。またその情報に基づいて某惑星を調べたところ、カストロプ公爵の関与をにおわせる記録が見つかっていた。それはどこだかわかるかな?」
「・・・・
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