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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十四話 リッテンハイム侯爵の反乱です!!
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討伐戦には皇帝陛下から勅命を受け、ブラウンシュヴァイク公も参加される。なお、公はただいま宮廷にて国務尚書らと協議中であり、この場にはお見えになってはいないが『卿らの尽力に深く感謝する。』との言葉があった。」
かすかなさざ波のようなざわめきが広がった。ブラウンシュヴァイク公の度量を感じ取っての好意的な波のさざめきか、あるいはその反対の波なのか。ラインハルトとイルーナにはわからなかった。
「話を元に戻すが、具体的な戦略の討議に入る。クラーゼン参謀総長から話をすることとなる。」
顔の下半分をモジャっとした髭に覆われた大柄の恰幅の良い上級将官が立ち上がった。クラーゼン参謀総長はミュッケンベルガー元帥の宇宙艦隊司令長官昇格と同時に元帥に任命されて、ミュッケンベルガー元帥を補佐してきている。こうしてみるとクラーゼン参謀総長の方がやや年長に見えるのだが、二人は士官学校の同期だという事だ。その点では前の宇宙艦隊司令長官のビリデルリング元帥とリュフトバッフェル大将との関係に似ている。
「大まかな戦略を説明する。なお、戦術レベルについては各軍と出先司令部との間で協議していただきたい。」
つまりは、自由裁量という事か。あるいは細部まで検討することができなかったのか、どちらだろうな。そう思いながらラインハルトはディスプレイに注目した。ディスプレイ上には帝都から銀河基準面で南東方向に広がるリッテンハイム侯爵領地及びカストロプ領地が広がっている。赤で記されているのが、ブラウンシュヴァイク公派閥の貴族であり、青で記されているのがリッテンハイム侯爵に味方する貴族である。こうしてみると、南東には圧倒的にリッテンハイム侯爵派閥が多いことが分かる。
「かえって好都合だな。戦線を整理しやすい。これが広範囲にわたって点在する反乱を鎮圧するとなると、とても一年ではできない話だ。」
ラインハルトがつぶやく。
「一か所にまとまっている分には鎮圧には好都合かもしれないけれど、兵力の集中ができてしまうリスクもあるわね。その辺りを上級司令部がどうさばくかしら。」
イルーナの疑問にラインハルトが答えようとした時、クラーゼン元帥が説明をつづけた。
「軍を二手に分ける。一方をミュッケンベルガー元帥とブラウンシュヴァイク公が、リッテンハイム侯爵星系及びその周辺貴族領を攻略する。他方の別働部隊を副司令長官のメルカッツ提督とその麾下の部隊がカストロプ星系及びその周辺貴族領を攻略する。」
ここで、ディスプレイ上に各侵攻部隊の一覧が映し出され、主だった将官リストがアップされた。ラインハルトたち出席者の手元に用意された端末に同じ内容のものが映し出され、指先などでクリックするとリストの詳細が顔写真付きで映し出されるようになっている。
幸いなことに、ラインハルト、イルーナらは今回もメルカッツ提督の指揮下に配属
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