【ネジおじさんへ】
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ワリちゃんじゃない」
ちょうどそこへ、医療忍者のサクラが通りかかった。
「あ、サラダの母ちゃん! あのさ、ネジのおじさん運ばれて来たの知ってる?」
「…えぇ、もちろん。影分身じゃない火影様、ナルトも来てるわよ」
「へ? 父ちゃんも…? まぁいいや、今どこにいんの?」
「ネジおじさん、大丈夫なの…!?」
「処置が早かったから、症状も落ち着いてるし大丈夫よ。…今、107号室でナルトとヒナタが付き添ってるわ」
「107号室だな、分かった! 行こうヒマワリ!」
「うん…!」
「あ、ちょっと待って! お薬が効いて眠っているから、静かにするのよ? あと、廊下は走らないようにね」
「分かったってばさ…! ありがとな、サラダの母ちゃん」
二人はなるべく早歩きで、107号室へ向かった。
「───あ、ボルト、ヒマワリ……やっぱり、来ちゃったのね」
「よぉ二人共、何日か振りだな。元気にしてたか?」
個室のベッドには、意識なく横たわっているネジの姿があり、その両脇にナルトとヒナタが佇んでいた。
「…なんだ父ちゃん、ほんとに影分身じゃないのかよ?」
「あぁ、家族に何かあった時は、影分身じゃなく本体で来るって決めてんだってばよ」
「ねぇ、お父さん……おじさんが具合わるくしたの、ヒマのせいかもしれないの」
「ん…? 何言ってんだヒマワリ」
「だって…、お兄ちゃんがお友だちのお家に泊まりに行っちゃって、お父さんもいなくてさみしいから、おじさんに泊まりに来てもらったんだけど……ヒマ、うれしくていっぱいわがまま言っちゃったから…っ」
「それとこれとは違うってばさヒマワリ、おじさんは……前に起きた戦争の後遺症のせいで、時たま急に具合悪くなっちまうんだよ。今回は、それがたまたま重なっただけだと思うんだ」
「え……?」
「ボルト、お前……オレとヒナタからは言ってねぇはずだよな。その事、知ってたのか?」
ナルトとヒナタは、少し驚いた様子で目を見張った。
「あ…、うん。おれ、夜に家出したことあったじゃん。父ちゃんの影分身にキレて……。友達んとこいきなり押しかけんのも気が引けたし、日向の屋敷に行くのもなんだし……ダメ元でネジのおじさんとこ行ったんだ。そしたらおじさん、何も聞かずに黙って迎え入れてくれてさ…。寝床借りて寝たんだけど、夜中に目が覚めた時───微かに呻き声が聞こえてきたんだ。おれは父ちゃんみたいにユーレイなんて怖かねぇから、その声たどってったら……おじさんが、台所に背もたれてうずくまってて、苦しそうにしてたんだ。そん時、鼻にツンとくるニオイがしたから、吐いちまったんじゃないかって……。おじさん、大丈夫か?っておれが駆け寄って聞いたら、おじ
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