【ネジおじさんへ】
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親の様子が切迫しており、まるで叱られた気になって言われた通りにした。
…ヒマワリが部屋を出ると、ヒナタは視界を遮るように戸を閉めた。
不安になったヒマワリは、戸に耳をそばだて中の様子を知ろうとし、微かに母親の声と、それに伴って苦しげな息づかいが聞こえてくる。
「───さん、しっかり…! やっぱり、───症が…っ。すぐ、───院に連れて……!」
戸に迫る気配を感じてヒマワリは身を引き、その瞬間戸が開いて中から、ぐったりした様子のネジを背負ったヒナタが出て来た。
───ネジの顔は長い髪に紛れ、やはり窺い知る事ができない。
「おじさん、どうしたのっ? 具合わるいの…!?」
「私、ネジ兄さんを連れて今から病院に行ってくるから」
「ヒマも…、ヒマも行く!」
「いいえ、ヒマワリは家に居て。ボルト、お昼頃帰って来ると思うから、そしたらお兄ちゃんと一緒に日向のお屋敷に行って待ってなさい。場合によっては今夜、泊まらせてもらいなさいね」
ヒナタはネジを背負ったまま家から素早く出てゆき、あっという間に姿が見えなくなった。
……ヒマワリはぼう然としながら、すっかり冷めてしまった朝食を前に何もする気が起きなかった。
───昼前に兄のボルトが帰って来た時、ヒマワリは思わず泣き出してしまった。
「おぉい、どうしたってばさヒマワリ…! 兄ちゃんが一晩いなくて、そんなに淋しかったか? …あれ、母ちゃんは??」
「ヒマの…、ヒマのせい、かな…? どうしよう、お兄ちゃん……おじさんがっ、ネジおじさんがぁ…!」
「へ? おじさんが、どうしたってヒマワリ。落ち着いて話聞かせてくれってばさ…!」
動揺しているヒマワリを何とか落ち着かせて話を聞いたボルトは、大方事情を察した。
「おれ、ヒマワリを日向んとこに送ったら、もう一回出かけてくる!」
「でも、お母さんは、日向のお屋敷で待ってるようにって……」
「ヒマワリはヒアシのじぃちゃんやハナビのおば…っ、ねーちゃんに相手してもらえばいいってばさ」
「…ヒマ、お兄ちゃんと一緒に行きたい。病院、行くつもりなんでしょ? ヒマだけ置いてけぼりなんてやだよ…! おじさんのこと、心配だし…っ」
「わ、分かったから泣くなって。…よし、じゃあ兄ちゃんの背におぶされ! すぐ連れてってやるってばさっ!」
ボルトはヒマワリを背負い、病院へと急いだ。
「───すいません! ここに何時間か前にネジおじさ……じゃないや、日向ネジって人運ばれて来ましたよね? 今、どこにいますか!?」
病院に着いて早々、受け付けのお姉さんにボルトは尋ねた。
「あぁ、はい、そうですね。えぇっと……」
「あら? ボルトにヒマ
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