【ネジおじさんへ】
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影が多忙なのは仕方ないとはいえナルトは、今度いつまともに休めるのやら」
「そうね…、ボルトは父ちゃんなんていない方がいいなんて強がってるけど、本当は寂しいでしょうし」
「父親と一緒に、修行に励みたいだろうにな。ハナビから柔拳の基礎は教わっているが、俺は修行に付き合ってやれる身体ではないし……歯がゆいものだ」
「あの子は筋がいいから、ネジ兄さんの血もちゃんと受け継いでいるのよ」
「そんな事はない、ヒナタの血をしっかり受け継いでいるからだ」
「ボルトの名前は、ネジ兄さんからきてるんだから、きっと強い子になるわ」
「…ナルトが考えた末に思い付いた名が、たまたまそのような意味合いにもなっていただけだろう」
「ナルト君、その意味を調べて知ったから決断したのよ。自分の名前にも似て、ネジ兄さんの名前の意味にもなっていて、これだ!って思ったそうよ」
「ボルトが強い子になるなら、それはやはりナルトの子だからだろう。───さて、俺も寝るとしよう。お休みヒナタ、お前も早く寝るんだぞ」
ネジは客人用の部屋に入り、静かに戸を閉めた。
───曇り空の翌朝、ヒマワリが寝惚けまなこで起きて来た。
「おはよ〜、お母さん」
「おはよう、ヒマワリ」
「目が覚めたら、ネジおじさんいなかったけど……先に起きてるの?」
「ううん、ヒマワリが眠ってから別の部屋で、まだ起きて来てないわ」
「え〜っ、何で別の部屋に行っちゃったの? 目が覚めた時もおじさんにそばにいてほしかったのに…」
「わがまま言わないの。さぁ、顔洗ってらっしゃい。朝ごはんの支度、手伝ってね」
「は〜い」
そうこうしている内に朝食の準備は出来たが、ネジはまだ起床して来なかった。いつも早起きなのを知っていたヒナタは、昨日少し疲れさせちゃったかなと思い、もう少し寝かせておいて先に朝食を済ませようとヒマワリに言ったが……
「おじさんと一緒に朝ごはん食べたい! ヒマが起こしてくるねっ」と、ネジの居る部屋に直行した。
「…おじさ〜ん、もう朝だよ! ヒマと朝ごはん一緒に食べようよ〜!」
ヒマワリは容赦なく寝ている上に乗っかって揺すぶった。───しかし、反応がない。
ネジは横向いて寝ているらしかったが、掛け布団が顔まで覆われていて表情は窺えない。
「おじ、さん……?」
不自然に感じたヒマワリは、顔を覆っている掛け布団に手をかけ、引こうとした。
「───待って、ヒマワリ!」
そこへ何かを察したヒナタがやって来て、制止をかけた。
「…ヒマワリ、今すぐネジ兄さんの上から降りて部屋を出ていなさい」
「え? でも…」
「早くしなさい!」
さっきまで穏やかだった母
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