【ネジおじさんへ】
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を廃し、一族間の枠を越え大戦後恋人同士となったナルトとヒナタを結ばせる事も叶った。
「オレが火影になるのは決まってたっつっても、その前にネジ自身で日向変えちまうんだもんなー? けど、これはこれで良かったってばよ!」
義兄となったネジに、ナルトは誇らしげにそう言った。
───三十代半ば過ぎとはいえ、ネジには見合いの話が里中はもちろん里外からも後を断たなかった。…だがネジはどれも丁重に断り、誰とも付き合う事なく父の遺した家で一人暮らす事を続けていた。
大戦の後遺症で体調を崩しがちではあったが、病院関係以外誰の世話にもなるまいと決めていたのだった。
うずまき一家に夕刻訪れると、ヒマワリが満面の笑みで出迎え飛び付いてきたので、ネジは思わず表情を緩め身を低くして抱きとめた。
お風呂に一緒に入ってとヒマワリに言われたがそれはさすがに断り、ヒナタを手伝った上で三人で夕食を共にし、その後ネジはヒマワリの勉強を見てあげたり、ボードゲームをしたりして楽しんだり、長い髪を色々弄ばれたりするのだった。
「おじさん、ヒマが大人になるまで誰ともケッコンしないでね?」
「心配しなくとも、俺は誰とも結ばれるつもりはないよ」
「えっ、ヒマともダメなの?」
「その通りだ」
「ヒマ、大人になったらおじさんとケッコンしたいのになぁ」
「ヒマワリにはいつか、相応しい相手が見つかるだろう。父親としてのナルトの反応が、楽しみではあるが……。さぁヒマワリ、そろそろ寝た方がいい。夜更かしは良くないぞ」
「まだ眠くない! おじさんが一緒に寝てくれるんなら寝ようかな〜」
「…もう幼い子ではないのだから、一人でお休み」
「む〜、じゃあまだ寝ないもんっ」
「おじさんを困らせないでくれ、ヒマワリ」
「添い寝してあげるくらい、いいじゃない。久し振りに今夜は一緒に寝てあげて、ネジ兄さん」
「しょうがないな…。幼い頃のように、あまり引っ付いて来ないでくれよ?」
「やった! じゃあお母さんも一緒に寝る?」
「うん、そうしようかな」
「ヒナタ……?!」
「でも私、まだやる事があるから先に寝ててね」
「わかった〜。行こ、おじさん!」
寝室に手を引かれて行くネジは、心中穏やかではなかった。
小一時間後────
「はぁ、やっと寝てくれた……」
「あらネジ兄さん、起きて来ちゃったの? もう少ししたら、私も一緒に寝に行こうとしてたのに」
「冗談はよしてくれヒナタ、急にナルトが帰って来でもしたらどうするんだ」
「大丈夫よ、何ならナルト君も一緒に寝るだろうし。家族みんなで寝るのって、素敵よ」
「…そこに俺が入る必要はないにしても、火
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