446部分:第六十二話 マチュピチュへその四
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第六十二話 マチュピチュへその四
「小宇宙を感じる」
「それじゃあ俺達はそこで戦うまでは」
「戦力を温存ってことですね」
青銅の者達が納得しかけたそのタイミングで。白銀の二人が言ってきたのだった。
「そういうことだな」
「今は、だ」
こう落ち着きだした青銅の者達に対して述べた。
「マチュピチュまで待つことだ」
「今はな」
「ええ、それじゃあ」
「そういうことで」
ここでようやく頷いた彼等であった。
「今はですね」
「辛抱しますから」
「それではだ」
ここまで話を聞いて話して納得した顔になるアイオロスであった。そうしてそのうえで前に出ていたミロに対して声をかけるのであった。
「頼んだぞ」
「任せてもらおう。それではだ」
スコーピオンの黄金聖衣が来た。そして。
自動的に別れ瞬く間に彼の全身を包んだ。マントも羽織った彼の前に今インプ達が姿を現わしたのであった。
「スコーピオン!まずは貴様からだ!」
「では死ね!」
全員で突進してきた。しかしミロはその彼等を一瞥し。そのうえで拳を放ったのだった。
「消えろ」
「うわっ!」
「ぐふっ!」
勝負はまさに一瞬であった。インプ達はミロのその拳が無限に拡がった中で倒れ伏したのであった。
「まさか我等まで」
「こうも簡単に・・・・・・」
「これが黄金聖闘士の全力だ」
ミロは倒れ伏す彼等の前に目を閉じて立っていた。
「そしてだ」
「そして?」
「何だというのだ・・・・・・」
「黄金聖闘士は獅子だ」
こう言うのだった。
「獅子は相手が誰であろうとその全力を出す」
「そういうことか」
「だから今もだというのだな」
「その通りだ。このミロの渾身の拳を受けた御前達はだ」
倒れ伏すインプ達への言葉だった。
「その全力で倒されたことを覚えておくのだ」
「ふっ、ではそれを誇りとして」
「ハーデス様の下に向かうとしよう」
こう言ってであった。彼等は事切れた。この戦いもミロの勝利に終わった。
聖衣は離れた。ミロはそれまでの服に戻りそのうえでアイオロス達に対して告げた。
「それではだ」
「うむ、先へ向かおう」
アイオロスが彼の言葉に頷いた。それからも幾つもの山を越えた彼等は。その目的地であるマチュピチュに辿り着いたのであった。
「そうですか。ここですか」
「ここがマチュピチュなんですね」
「そうだ」
アイオロスが周囲を見回す青銅の者達に対して答えた。段々になった無人のその場所は階段を思わせる。そして畑の跡や建物が残っておりそのうえ墓地もある。門もかつては立派であったであろう、そうした技術と人々の苦労の跡をしのばせるものであった。
その中を進みながらだった。彼等は警戒の念を解いていなかった。
「何時出て
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