第二十九話 姉との再会その七
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「その組み合わせも」
「九州は強いお酒だからね」
「焼酎よね」
「鹿児島は特にそうね」
「あそこは本場ね」
焼酎のとだ、優子も言う。
「まさに」
「この中華街も老酒あるし」
「老酒も強いのよね」
「結構ね、今は飲まないけれど」
「お昼は」
「夜にって考えてたのよ」
最初からという言葉だった。
「飲むのはね」
「そうだったの」
「さて、じゃあね」
「ええ、お昼も食べて」
「それからもね」
「長崎の街を観ていくのね」
「是非そうするわ、明日も二人でね」
優花を見ての言葉だった。
「そうするわね」
「それじゃあね」
「そういうことでね、じゃあ午後の為にも今は」
「食べるのね」
「そうするわ」
こう言って実際にだった、優子はちゃんぽんも炒飯も食べた、勿論餃子や八宝菜もだ。それどころかデザートに杏仁豆腐まで食べて。
それからだった、午後も二人で長崎の街を観て回ってだった。
夜は優花の部屋に入った、その前に部屋があるアパートの近くにある八条スーパーで買いものをした。そこで夕食の食材を買った。
それでだ、優子は自分が夕食を作ってちゃぶ台にその料理を出してから優花に笑って言った。
「長崎とは関係なくなったわね」
「そうね」
優花はそのメニュー、鶏のステーキ用の肉をオリーブオイルと胡椒、大蒜で焼いたものとフルーツサラダそれに人参や玉葱、ベーコンの炒めものを見てくすりと笑って言った。
「これはね」
「そうよね」
「ただ」
「ただ?」
「鶏は長崎でもよく食べるのよね」
「福岡と一緒で」
鶏と言えばという場所である。
「そうなるのね」
「だからそこは長崎かしらね」
「そういえば天然記念物の鶏もいるわね」
「だからね」
「それでなのね」
「そこは長崎かしらね」
こう姉に言うのだった。
「そう思ったわ」
「そうなのね」
「それでお酒はね」
「この組み合わせだからね」
「洋食系だから」
「ワインにしたの」
見れば赤ワインのボトルが四本ある。
「一人二本ずつね」
「姉さん相変わらず飲むんだね」
「大好きよ、今もね」
「それでだね」
「飲みましょうね、赤ワインも」
「まずは御飯を食べて」
「それからね」
「ワインだね」
「チーズも買ったから」
ワインのつまみであることは言うまでもない。
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