第1章 第6話 白の魔法
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才だったんだよ。文字通り鬼才と言ってもいいくらいだ」
「じゃあよ、今まで誰も解明できなかったのなら何でルイスが使えてんだ?解明したってことか?」
「…結果的には解明したよ」
「へぇ、ってことはこれから他の奴でも出来るような奴が増えるのか?」
「いいや、それは無いよ」
「は?」
「あの魔法はアカツキ様専用の魔法。他の誰も扱えないものなんだ。それが、血の繋がった家族だろうと、最も近い細胞を持つ双子やクローンでも…あれはアカツキ様だけのものなんだ」
「は?ならおかしいだろ。今お前が使っているのは…」
「僕が捕まっていた時、アカツキ様の怨霊が僕に憑いていたことを知った。それでアカツキ様に教えて貰った。それで、魔法について解明できたけど、同時に挫折もした。詠唱しても無駄だから」
「じゃあ何で…」
「アカツキ様が怨霊の姿で魔法を使ったから、そして僕の体の性質を調べて、改造したんだアカツキ様と同じ性質にね。それで僕は白の魔法を使える」
「怨霊のままでも魔法って使えるのかよ」
「規格外過ぎて開いた口が塞がらかったよ。普通は無理、まずほとんど実体化して姿を見せること自体稀だから」
「…ん?まてよ、その前にそのアカツキ様ってのは何年前の人なんだよ?」
「約5、600年前の方だ。大体このあたりから鬼が人間に危害を加えることを止めた。アカツキ様のお陰でね」
「おいおい、そんな昔の人が怨霊になっているとかどうなってんだよ」
「アカツキ様の遺体は今でも地中深くに現存しているし、魂を封じ込めてるんだよ、今も」
「それって…」
「また、アカツキ様を蘇生させようとしてたんだよ鬼の一族は…そのせいでアカツキ様は暇してたってボヤいてたけど。僕としてはある意味感謝だよ」
「へぇ…まあわかったようなわからんような謎が増えたような気がするが話聞けてよかったよ。そこが部屋な」
「わざわざ屋敷を3周もしなくてもよかったのにね」
「いいんだよ、歩きながら話聞きたかったんだよ」
「意味わかんないよ。それじゃおやすみ」
「おう、おやすみ」
挨拶を済ませ、部屋に入ったルイスは部屋の中央に水色髪をした人形が置いてあることに気づいた。
「これ…」
屋敷には無かったはずと、記憶していた。つまり、罠の可能性を考慮し、もの飛ばしの魔法で送り付けてきた者の元へと飛ばし、眠りについた。
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真っ暗な森の中を水色髪の少女は少女と瓜二つの人形を抱き抱えながら歩いていた。
その途中目の前に同じ人形が突然地面に現れた。
「あら?もう、せっかくあげたのに…」
その人形を拾い上げ、同じように抱き抱える。
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