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嫌われの忌み子あれば拾われる鬼子あり
第1章 第6話 白の魔法
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えるように、見た目瓜二つの抱きかかえている人形に向かって話しかけている。それはとても楽しげで狂気的だ。
木の上からふわふわと飛び降りて屋敷とは別方向へと向かおうとした時

「あ、そうだ帰る前にあの子にプレゼントをあげよっと♪メリーさん優しいなぁ♪
ヤルエンバラネビア」

そう唱えた詠唱は、今まで聞いたことがないものだった。

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「さてと、『チャリオット』をどうしようか…『チャリオット』に殺された怨霊は…いた、殺され方は投擲物…槍か、槍が心臓に突き刺さりその付近の肉が削ぎ落ちて穴が開いたと…」

ルイスがガイアの死体の前に立ち、右手の爪を伸ばしその右手でガイアの心臓に突き刺し心臓をくり抜いた。
返り血を浴び、顔面を血で濡らした。

「投擲物は無かったけど、こんな感じでいいかな。同じ苦しみを与えてあげたかっけど、死んでちゃ意味無いか…
さ、自分が飛ばした隕石の元へ飛ばしてあげるよ」

顔についた血を拭い取りながら、十八番のもの飛ばしの魔法でさっき飛ばした隕石に目標を決めて飛ばした。つまりは宇宙だ。

「よし、戻ろう」

この後、レイの壊した壁をルイスの魔法で元に戻して全員のもとへと戻っていった。

「皆さんに多大な迷惑をお掛けし、そしてお騒がせして申し訳ありませんでした」

ルイスが全員に向けて深々と頭を下げた。

「いいんだよ、ルイス。全員無事だったしね」

「ですが…そうだ、マリー。ごめんなさい。お父様の事…」

「いいんですよ…ルイス君が気にすることじゃ…ありませんから」

「でも…」

「実はルイス君…いいえ、レイさんですね。レイさんが見逃していたら、私が刺し違えてでも殺してましたから。出来たかわかりませんけど」

「え?!だから…あの時?」

「はい、レイさんがやっちゃいましたけど。もしかしたら止めてくれたのかも知れませんね」

「そう…かもね。兄さんは勘が鋭いし、何より人の感情とか読み取るのとかもすごいし…」

「まあ、つまりは、だ。ルイス。君は何も悪いことはしてないし、こちらも悪いとは思わない。君が悪いんじゃない、あっちが悪い、だからあっちをやった君はむしろ私は評価するよ」

「そう、私ども使用人達からも君を咎めたりはしない、私達を守ってくれた君とレイ君には感謝している。ここを去るなどと言わないでくれよ」

「主様…エグルさん…本当に…いいんですか?」

「ああ、逆に出ていったら怒るよ」

カルロスはイタズラっぽく笑い、ルイスの前に立った。

「君はこの屋敷の盾であり、剣だ。だから私達、屋敷の皆を守るために居てくれ」

そう言って、ルイスの肩に手を置いた。
それに対してルイスは少
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