決める蛇
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ールドを抜いたようでホーミングレーザーの発振器である翼が半分以上損壊している。もう1射と行きたいところだけど、流石に対応されて潜行してこちらに向かってきている。
「敵IS、エネルギー値が急激に上昇。おそらくは第二移行と思われます」
「第1第2主砲、第1副砲を衝撃砲に切り替えて。こちらも潜行し、面舵90、照準を合わせて。鹵獲にはどれだけ削ればいいか計算」
「下げ舵15、面舵90。潜航モードに切り替える」
「計算出ました。収束モードで主砲2発分の直撃です」
「収束モードでロックが完了」
「確実に1発ずつ当てて行こう。主砲1〜3番を5秒毎に順に撃て。副砲は収束させずに敵の回避を妨げるようにばら撒いて。左舷バーニア点火、敵との距離を維持。撃て!!」
そこから2分ほどで敵ISの停止を確認。本体に回収に向かってもらい、最後の悪あがきを躱してコアを引き抜いて終了した。その後、機体とコアを収容してハワイまで飛行することになる。
あの二人の武器を解析して、いや、解析なんてものじゃない。あんなのは観察だ。この私が観察程度のことしかわからなかったのだ。むしろ、銃の方はともかく、水の剣の方はもとに戻すことが出来ないぐらいにバラバラにしたのにも関わらずだ。
更に、箒ちゃんといっくんのために用意したISもあの艦に撃墜されてしまった。最新型のISが艦に負けた。それどころか売り込みの一環で、デモンストレーションに使われてしまった。
そして何より、私の独壇場である電脳空間ですら完全敗北。データを奪おうとハッキングを仕掛けると同時に逆ハッキングを受けて外部へのアクセスを全てロックされた。ハード自体を交換するしか出来ることがなかった。
すべてが私の思い描いていたものとは真逆の結果で終わった。認めたくなくとも、事実が目の前に置いてあるのだ。
「あは、はは、あははははははは。ふざけるな!!この束さんが見下されるなんてありえないありえないありえない!!」
絶対に、私は負けない。世界は私のおもちゃなんだから!!
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