決める蛇
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で知っているかなんて聞くなよ。なぜなら私は篠ノ之束だからさ。そんな束さんだけど君達が使うISの武装やシステムなんかには興味津々さ。だけど私から見ればまだまだ調整が甘いように見える。今ならこの束さんが見てあげようじゃないか」
「調整できるものならどうぞ。貴女には絶対無理でしょうが」
一気にまくし立てて喋る篠ノ之博士に元士郎はただそう告げて銃を、私は予備の閻水を渡す。それを怒りの表情を浮かべながら掻っ攫う篠ノ之博士だが元士郎の言ったことは本当だ。そもそも銃の方はイミテーションで、ただ元士郎がイメージしやすいからエクソシストたちが使っていた銃を持っているだけなのだ。閻水に至っては魔力が使えなければどうすることも出来ない。このまま取られたままでも問題はない。
それよりはコンテナ詰めにされた新しい武器の調整のほうが大事だ。ラウラも使うことになるんだから、ちゃんと相手を殺さない程度でラウラにも扱える程度であることを確認しないとね。
ターゲット代わりに元士郎が新たに追加された翼、クロスラーで飛翔する。翼を得たことで滑空ができるようになり消耗が減るらしいけど、気分の問題なんだろう。節約が大好きだから。
幾つかのライフルやバズーカを試していると向こうの方でもミサイルを撃ったり、それを迎撃する音が聞こえてくる。その後、クラリッサから連絡が入る。
『ハワイで演習中だったアメリカとイスラエルが合同で開発していた無人のISが暴走を開始。日本への進路を取っています。これよりD?Dはヨルムンガンド級の売り込みも兼ねて、これの鹵獲、または撃破に向かいます。三人は非常事態の対応班としてオーフィスへ搭乗してください』
「「「了解」」」
織斑先生が勝手に行動するなと言っているが問題ない。校則上、教師も生徒を拘束する権限はない。明確の理由が存在するから。就職先はちゃんと守らないとね。
「ところで、オーフィスを足代わりにするんだよな?」
ラウラがそう尋ねてくるが元士郎が否定する。
「ラウラ、お前が前に座っていたあの席、火器管制統括席だ。見てみな」
オーフィスは既に補助エンジンを始動して発進しながら艤装を施している最中だった。最終型48センチ3連装衝撃砲3基9門に20センチ3連装衝撃砲2基6門、12.7センチ4連装高角速射反中間子砲32基が量子展開され、隠れていた艦首および艦尾魚雷発射管24門、両舷短魚雷発射管16門、煙突に偽装されている8連装ミサイル発射塔、艦底ミサイル発射管8門が起動する。カタログスペックしか見たことがなかったけど、これはすごい。
「あれが万能戦闘空母オーフィスの真の姿だ」
「空母?ということは艦載機を積んでいるのか?」
「ああ、2個航空隊を積んでいるらしい。対IS戦闘の訓練も行っているそうだ
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