決める蛇
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ぐらいは我慢してやるさ。荷物をおいて水着に着替え、アロハシャツとサングラス装備で浜辺に出る、前に岩陰に隠しておいた銛と網にバーベキューセットと調理器具一式を引っ張り出す。それらを持って浜辺に行けばラウラに泳ぎを教えていた簪がまたかと言った風に頭を振る。それを無視してバーベキューセットを組み立てて火を熾してからアロハとサングラスを置いて銛と網を装備して海に突撃する。物の20分ほどで網が一杯になるほどいい海なようで伊勢海老まで見つかった。
「ここはやっぱり残酷焼だよな」
伊勢海老を生きたまま網に乗せて焼き殺す。中々エグい行為だが、これがうまい。焼きあがった伊勢海老を解体して醤油を垂らして、自分達の分だけを確保して周りで見ていた奴らに配る。いや〜、サバイバルもどきは楽しいな。サバイバルはサバイバルで楽しいけどな。このぬるい感じも嫌いではない。
「中々のサバイバル術だな」
ラウラがオレの腕に感心しているがこの程度は序の口だ。
「飲水がある程度確保できて獲物が豊富な山とか島ならテレビの企画みたいな装備が豊富な状態じゃなくても10人ぐらいなら10年単位で普通に養える自信があるな。一人なら寿命が来るまで生きれるな」
「装備が豊富?」
「今からこの格好で無人島に送り込まれても結構余裕。石器とかなら簡単に作れるし、なくてもイノシシぐらいなら素手で狩れるからな。昆虫食も普通にできるし、動物の生き血を飲むのも出来なくはないな。きのこには手が出せないが、野草ならどれがどう食えるのかは完璧だ」
ラウラに説明しながらも足元に落ちていた石を打ち付けあって適当に石包丁を作り上げる。それを使って海中で絞めておいたタコを刺し身にする。出来れば茹でダコにしたかったのだが、湯を沸かすのが面倒だった。おそらく初めて食べるであろうラウラは躊躇なくフォークでタコの刺身を口にする。
「くにくにしてあまり美味しくないな」
「茹でてから締めればもっとうまいんだけどな」
醤油を付けてタコの刺身を食うが、微妙だな。というか、収穫物がなくなったな。もう一度、潜るか。
「はいはい、もう海産物を取りに行かなくていいから」
簪に止められたので諦める。海産物がなくなった所でバーベキューセットを処理する。バケツに海水を張り、炭を一つ一つトングで丁寧に突っ込んでいく。更にトングで炭を砕き、完全に火が消えたのを確認してから離れた場所に流す。バーベキューセットにも海水を流し、大雑把に洗ってから真水の濡れ拭きで塩分をしっかりと落としておく。それが終われば解体して収納しなおせば終了だ。
その後は簪に付き合ってラウラに泳ぎを教えたり、皆に混じってビーチバレーに参加したりと十分に充実した休暇となった。織斑たちは無視だ無視。関わり合いたくない。ISを展開しそ
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