第二十八話 密偵
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第二十八話 密偵
何はともあれ今日の会議は無事終わりました。アメリカは四人の纏まりのある信頼すべき仲間達に対して言います。
「じゃあ今日の会議はこれで終わりということで」
「ああ」
「わかったある」
仲間達がそれに応えます。
「今日の話は重要機密なので漏らさないように」
実際のところかなり騒いでいるので部屋の外からも聞こえていそうですがそう断りを入れます。
「最新の注意を払ってくれ。以上!」
「うん」
「うん!?」
何故か五人以外から声が。見てみれば。
何故かそこにはイタリアがいます。平気な顔で着席して話を聞いています。
「ねえねえ」
彼は唖然とする五人に対して聞いてきます。
「この後御飯?御飯なのかな?」
「な・・・・・・何でイタリアが平然と座ってるんだ!?」
「ちょっと待てコラ!」
イギリスとフランスが最初に言い出します。
「どうなってんだここの警備は!!」
「普通にドアから入ったんだけれど」
「ドア!?閉めた筈あるぞ!」
「鍵は僕が壊したから」
「ちょっと待てロシア!」
「御前どんな怪力なんだよおい!」
騒ぎが異常に大きくなっています。それを遠くで眼鏡をかけて変装しながら聞いているドイツは呆れた顔でメモを取っています。
「やはりイタリアにスパイは無理か」
わかっていましたが。それでも呆れずにはいられないのでした。
第二十八話 完
2008・1・20
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