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Fate / the beelzebub comes.(魔王来たりて)
第3話 拠点探索
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「・・・凄い技術ですね。」
早速魔力を流し、起動させた様だ。
俺の持つもう片方の魔石が起動していた。

「・・これで分かったと思うが、片方が起動すれば、もう片方も起動する様に出来ている。
 では、俺達は拠点を探しに行く。」

「分かりました。また会いましょう。」
俺達は定期的に連絡を入れる事を約束し、それぞれの方向へと別れた。
















(キャスターサイド)

私とマスターはランサー組と別れた後、漸く市街地へと辿り着いた。

「結構時間が掛かってしまいましたわね・・・」

既に東の空が明るくなってきている。

流石に早朝は冷え込むわね・・・

「・・・それで、本拠地の件はどうなさいますの?」

「取り敢えず目立たない手頃な建物を探すとしよう。この際、地脈の事はあまり気にせんでいい。
 いざとなれば俺が位相空間を創造(つく)って、そこに居住スペースを作るからな。」

「・・・位相空間・・ですか?」
聞いたことの無い単語ね・・・彼独自の魔術かしら?

「分かってないって顔だな?位相空間とはこの世界とは少しズレた似て否なる空間・・・
 言わば、この世界で言う所の【固有結界(リアリティマーブル)】の様な物だ。」

「なっ!?【固有結界(リアリティマーブル)】ですって!?」

「とは言っても、あくまでみたいな物であって、本物みたいに何でも有りって訳じゃないがな。」

「・・っ!・・・・」
私の口から漏れた声は言葉に成らず、金魚の様に口を開閉する事しか出来なかった。

「・・・だが、さしあたって位相空間に居住スペースを作るにしても、メリットとデメリットがあってな。」

「・・・メリットとデメリットですか?」

「メリットは絶対に敵に発見されない事と、この中では周りの被害や監視の目を気にしないでいい事だ。」

「・・・成る程、そもそも世界そのものが違うのだから見つかる事は無いと言う事ですわね。」
確かに、それならば戦術的にかなりのアドバンテージを得る事が出来る。

「で、デメリットだが・・俺の魔力で空間を維持している性格上、展開している間常に魔力を消費する事だ。
 出来ない訳じゃないが、流石に疲れるし面倒くさい。

 そしてもう一つは、(ゲート)用の寄り代が必要になる事なんだよな。」

「門(ゲート)というと・・・位相空間と現実世界とを結ぶ門という事でしょうか?」

「理解が早くて助かる。その門を繋いでおかないと、位相空間が中々安定しなくてな。」

「それで、両世界を繋ぐ道標としての触媒が必要という訳ですわね?」

「そういう事だ。」
確かに敵性勢力に絶対に知覚されないというアドバンテージは大
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