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Fate / the beelzebub comes.(魔王来たりて)
第3話 拠点探索
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、お前達の拠点は何処にあるんだ?」

連絡用に使い魔を放つにしても、場所が分からなければ大分時間が掛かってしまうからな。

ん?・・・そういえば、俺達の拠点は今から確保しなければならないんだったか。

まぁ、見つからなかったら見つからなかったで、位相空間に居を構えれば良いのだから別に構わないのだが・・・

ただ、これだとキャスターが自由に行動出来ないんだよな。
それに、今後の事を考えれば、日常生活に必要な衣食住は、現実世界で確保して置きたい。

ま・・・ひとまずは街の偵察から始めないといかんな。

話すべきか、悩んでいるバゼットを脇目に、俺は今後の方針を思案していた。

















(バゼットサイド)

「・・・本来ならば、魔術師が自らの拠点を教えるなどタブーなのですが・・・・・背に腹は代えられませんね。
 私達は街の外れにある、エーデルフェルト家所有の洋館を拠点として使用しています。
 龍脈の上に位置していますし、ベースとするには最適場所ですからね。」
気付けば、私は何時の間にか彼らの問に逐一答えてしまっていた。

・・・まさか、精神操作の魔術を使われた・・?

いや、そんな素振りは全く見せなかった。

・・・彼の・・眼前に座るこの紅い男の持つ独特の雰囲気がそうさせたとでもいうのだろうか?
確かに敵同士という認識は、随分と薄れてしまっているが・・・

「ふむ・・・お前は既に拠点をキープしているのか・・・まぁ、当然と言えば当然か。」

「?・・・その様子からすると、まだ拠点が決まっていないのですか?」

私は思わず対面に座っている、赤毛の男を見つめていた。
当然だろう、殺し合いをしようとしているのだ、準備を万端にして臨むのが当たり前なのだから。

「ああ、俺は今日こっちに来たばかりだし、キャスターもとある理由で前マスターを排除したばかりだ。
 当然、拠点なぞある筈も無い。」

「な!?前マスターを排除したですって!?」

「ま、それはこっちの事情だ。ただ一言だけ言えば―――――その前マスターってのが外道だったって事だけだ。」

「それは・・・・」

俺とキャスターの表情から事情をある程度察したのだろう。
バゼットがそれ以上言及してくる事はなかった。

「・・・ま、こっちは拠点が決まり次第知らせるとして・・だ、取り敢えずコレを渡しておく。」
俺は懐から探知・連絡用の魔方陣を封入した魔石を取り出し、バゼットの投げ渡した。

「・・これは?」

「俺が作った連絡用の魔石だ。例え結界の中や違う空間に居たとしても繋がる用にしてある。
 何か用がある時はそれで連絡をくれ。魔力を流せば起動する様になっている。」

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