『昇華』
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僕は流那チャンの事を
毎日考える。
毎日想ってる。
此の日も、朝から
流那チャンと
仲良くお喋り
する夢を見ていて
ルンルン気分だった。
いつもの日課
魚を貰いに行く。
其の帰りに
僕は事故に遭う。
そして、夢を見た。
薄れてく意識の中
流那チャンが
僕に駆け寄って
抱き上げてくれた。
ずっとずっと
逢いたかったって
ずっとずっと
我慢してたって
僕を逃げ場にする
みたいな事
したくなかったって
でも、こんな事に
なるなら
もっと早く来て
もっといっぱい
逢いたかったって
僕は流那チャンに
言ったんだ。
『生まれ変わって
流那チャンの元に
人間として
現れるからねっ!!
僕が流那チャンを
掬うからねっ!!』
一生懸命伝えた。
そして魂は
昇華されてった。
『チロ!!なんでっ!
なんでなんっ!!
こんなことなら
もっと早く
逢いに来たら
良かった...!!!
今な、メッチャ辛い!
メッチャ泣きたいねん!
チロ...チロ死ぬん?
そんなん絶対嫌!!
流那の愚痴
聞いてやっ!!
なぁっ!チロ...
あんたしか流那の
弱いとこ
知らんねやから!!
...チロ
死なんといてや...』
流那チャンの泣き顔が
霞むように
見えた気がした。
死に際の幻覚か...
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