■■インフィニティ・モーメント編 主人公:ミドリ■■
壊れた世界◆ラストバトル
第六十四話 会敵
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さて、きっとこのような展開はさすがの皆様でも予想しなかったのではないでしょうか。
解説を加えますと、Nyarlathotepとは、アメリカの小説家ラヴクラフトらが作成した人工神話体系「クトゥルフ」に出てくる架空の神性です。ラヴクラフトらの小説では、Nyarlathotepなどの神性に出会ってしまった人々は、その「宇宙的恐怖」にあてられたためか、狂人として描かれています。
このクトゥルフ神話をもとに作成されたTRPG「クトゥルフの呼び声」はTRPGの中では非常に有名です。このゲームのなかで、探検者たちはクトゥルフ神話に関するものを見たり聞いたりした際、その宇宙的恐怖にあてられて正気度SANを失います。このSANの減少値を決めるのが有名な「SANチェック」です。SANチェックによって減少した正気度が多いと、探索者は「一時的狂気(パニック)」あるいは「不定の狂気(精神異常)」に陥ります。
とまあ、いろいろ書きましたが、要するにNyarlathotepとは、見た者が圧倒的な恐怖で理性を失うような存在です。次話では、マルバくんたちが正気を失っている様が描写されます。
それでは裏設定いきます。
アインクラッドでのボスは、適正レベル帯のプレイヤーたちが戦って50%以上の確率で勝利できるように制限がかけられています。茅場を失って暴走したインフィニティ・モーメント編のカーディナルシステムもそれに従って100層のボスモンスターを作成しましたが、プレイヤーのレベルがあまりにも高くなりすぎたため、このまま戦闘を開始すると、ボスモンスターがたやすくプレイヤーに撃破されてしまうことが分かりました。
そこでカーディナルシステムが思いついたのが、外見を恐ろしくすることでプレイヤーの勝率を下げることでした。稼働中のMHCPの力を借りて、恐怖の感情を最もよく引き出すような外見のモンスターを作成したのです。こうして最恐のボスモンスターNyarlathotepが生まれました。
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