443部分:第六十二話 マチュピチュへその一
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第六十二話 マチュピチュへその一
マチュピチュへ
アイオロスと合流した聖闘士達はそのうえでマチュピチュを目指していた。その中でアイオロスがミロ達に対して言ってきたのであった。
「ところでだ」
「はい」
「何かあったのでしょうか」
彼のその言葉にまず白銀の二人が応えた。
「敵ですか」
「また来たのでしょうか」
「いや、強い小宇宙はマチュピチュに留まったままだ」
あの十人のことであった。
「彼等が来ることはない」
「そうですか」
「やはりあの場所から動きませんか」
「それとは別にだ」
また別の話だというのである。
「アンデスを進むのはやはり辛いものがあるな」
「確かに」
彼の今の言葉に応えたのはミロだった。彼がアイオロスの今の言葉に対して応えたのだった。山は何処まで連なり雲までその上の方にかかっている。険しさもかなりのものである。
「この山脈は確かにな」
「ですがあれですよ」
ここで青銅の者達がアイオロスに対して言ってきた。
「昔のインディオ達はここに国を作っていましたし」
「スペイン人達にしても」
そのインカ帝国を滅ぼした彼等である。そのあまりにも徹底した破壊は歴史においても稀に見るものだっとして記録されている。しかも残虐なものであったとも伝えられている。
「この険しい山脈を踏破していますからね」
「流石にマチュピチュは二十世紀まで見つかりませんでしたけれど」
「しかしここを移動していた」
アイオロスが言うのはこのことだった。
「それは間違いないな」
「ええ、それはです」
「ですからマチュピチュもありますし」
そのインカ帝国の滅亡から落ち延びた者達は築き上げたと言われる遺跡である。中南米のインディオ文明の最後の名残とさえ言われているものである。
そして彼等が今目指す場所でもある。そこに狂闘士達がいる。彼等は今戦う為にその場所に向かっているのだ。山を幾つも越えて。
「移動していたのは間違いありませんね」
「ナスカの地上絵にしろです」
「こうした場所にあそこまで高度な文明を築いていた」
アイオロスはまた述べるのだった。
「それは容易には信じられないことではあるな」
「中南米の文明の特徴ですね」
「マヤもそうでしたね、確か」
「そうだ」
青銅の者達に対して述べるアイオロスだった。
「中南米の文明は全てかなりの高度の場所にあった」
「それが不思議だな」
彼の横にいるミロもそれははっきりと感じていることであった。だからこそ今言葉に出したのであった。
「水も得にくければ流通や交通にも不便だったろうに」
「ですがナスカの地上絵にしろ」
「ピラミッドや石像にしてみましても」
白銀の二人が言ったのはその中南米の
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