ダイスロール・バトル
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ンティアにおいては対戦相手は基本的にヴァーチャルトレーナーとヴァーチャルポケモンが務めます。ヴァーチャルと言っても、質量を持った立体映像ですので本物と変わらないバトルが出来るとお約束します」
「すごい仕組みね……まあ、普通にバトルが出来るなら文句はないわ!」
ヴァーチャルトレーナーがバッティングセンターのピッチャーのような定められたモーションでモンスターボールを投げる。そしてこう言った。
「私の 業績に 失敗はない お前を 倒して 昇進確定だ!」
「ヴァーチャルに昇進があるのかしらないけどそうはいかないわ!まず最初は……やっぱりあなたね。出ておいで、ラティ!」
「ひゅああん!」
ジェムは回復したラティアスをボールから出す。ヴァーチャルの会社員はマッスグマを繰り出した。
「マッスグマ 頭突き」
「ラティ、影分身!」
まっすぐ突っ込んでくるのを分身しつつ横に移動してラティアスが躱し、急ブレーキをかけるマッスグマの背後を取る。すかさずジェムが指示を出した。
「竜の波動よ!」
ラティアスの口から銀色の光が噴出し、振り返ろうとしたマッスグマに直撃する。マッスグマは倒れた。すると、その姿が消滅する。一瞬驚いたが、バーチャル故の処理だろう。会社員が再び一定のモーションでボールを投げる。出てくるのはマルノームだ。
「ヘドロ爆弾!」
「サイコキネシスで捻じ曲げて!」
大口を開けて放たれる毒の爆弾を、サイコキネシスで当たらない場所へと方向を捻じ曲げる。床に着弾すると溶けるような音がしたが、実際には抉れたりはしなかった。
「もう一度サイコキネシス!」
強烈な念力がマルノームの体を持ち上げて、床に叩きつける。効果抜群の一撃を受けてマルノームも一撃で倒れた。ぐっと拳を握りしめるジェム。
「馬鹿な …… 私は もう 終わりだ」
「やったわ、ラティ!」
「ひゅうん!」
頑張ったラティアスを抱きしめてやると、ラティアスも喜んで頬ずりした。
「早速だけどわかったわ。この施設のやり方が!数の少ない方を選択して戦い続ければ、バトルの後で全てのポケモンを回復させられる!」
「……。回復の処理を行います。ボールにポケモンを戻し、次のダイスを振ってください」
一瞬沈黙があったが気づかないジェム。言われた通りにボールにラティアスを戻すとボールが光った。回復が終わったらしい。ダイスを振ると、次の目は――6と3。
「3!」
「了解しました」
作戦通りに3を選択するジェム。ヴァーチャルのトレーナーが現れた。今度はパラソルを持ったお姉さんだ。
「心の 涙に 濡れないように パラソルを してるの」
「お母様と違って詩的ね……今度はこの子よ!
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