マブラヴ
1497話
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りいると思っていたんだが、内面では結構認めたりしているのか?
ともあれ、突撃砲の一撃により左腕にペイントが付くと、左腕は使用不可能になる。
「上手いな。仲間がやられても、それを活かして敵に被害を与えるか。誰だ?」
「あの機体は……レオン・クゼね」
ステラの言葉に、ブリッジスが嫌そうな表情を浮かべる。
まぁ、殴り合いをした仲なんだ。その辺は当然だろう。
だが、当然クリスカ達もやられたままではおかない。
自分が攻撃を受けたのをそのままに、もう1機のラプターのコックピットに突撃砲から放たれたペイント弾が命中する。
これで残りのインフィニティーズは2機。
レオンの機体と、小隊長の機体だな。
その2機を相手に縦横無尽の戦いを繰り返すクリスカ。
ここでイーダル小隊の残り3機が援護をすれば、イーダル小隊の勝利で決まりそうではあるんだが、相変わらず他の3機が手を出す様子はない。
映像モニタの中では、クリスカの機体がインフィニティーズの小隊長の機体に移動しながら突撃砲を放ち、同時に小隊長が放った突撃砲はクリスカの機体の左足に命中する。
クリスカの機体が使えるのは、右手と右足。
それに比べると、レオンの機体は五体満足。
さて、残り1機を相手にクリスカはどうする?
そんな俺の予想とは裏腹に、クリスカはナイフを抜くと一気にラプターへと向かい、レオンは近づけまいとして突撃砲を撃つが、それはクリスカの機体には当たらない。
そうして近づいてきたクリスカを撃ち落とせないと判断したレオンも同様にナイフを手に取り……お互いが交差すると、お互いにコックピットにナイフの先端が突き刺さったと示すペイントがくっついていた。
「相打ち、ね」
ステラの言葉が周囲に響く。
その言葉通り、クリスカの機体は撃破判定となり、レオンの機体も同様に撃破判定。
相打ちではあるが……イーダル小隊の他の小隊員3機は未だに無傷であり、結果としてインフィニティーズ対イーダル小隊は、イーダル小隊に軍配が上がった。
「予想外の結論と言うべきか、順調な結論と言うべきか。ともあれ、ソ連としては十分に満足いく結果だろうな」
アメリカを敵視する事の多いソ連だ。
そのソ連のイーダル小隊は、たった1機でアメリカ最強の戦術機、ラプターを有するインフィニティーズ4機を全滅させたのだから。
ソ連にとっては、最高の結果だと言えるだろう。
まぁ、クリスカやイーニァの能力を考えれば、ある意味当然なのかもしれないが。
「ともあれ、これで全勝は俺達だけか」
ブリッジスの呟き。
そう。これで、インフィニティーズは黒星が1つ付いた。
それに比べると、アルゴス小隊は未だに全勝。
現在最も優勝に近いチームと言える。
…
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