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流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
61 今、自分にできること
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から階級の層を分けて、重要なデータの宝庫の上位マシンを守るためにそういう上下関係のネットワークになったようです」
「そして課長室のPCはオレたちのPCに比べれば圧倒的に上に位置づけられている。ゴールに辿り着くには何台もの上位マシンを突破しながら接続しなきゃなりません」
「それもPC個々のセキュリティ云々の前に下から上にはアクセスできないっていう特異なルールに基づいたネットワークの中で」
「絵的には上から下に流れてる滝を金魚が滝登りするようなもんッス」
「それに膨大な時間が掛かります」
「どれくらいなんだい?」
「睡眠時間を考慮せずに約206時間」
「1週間以上も掛かるのか。論外だな」

炎山はため息を着きながら、予測時間のウィンドウを指で弾く。
だが炎山にはリサには次なる手があることは予測がついていた。
そうでなければ、この危機的状況にも関わらず、自分たちに協力するはずがないからだ。
期待を胸に軽く鼻で笑ってみせた。

「えぇ。逆に気づかれて逆探知される可能性が高い。この方法は最もシンプルながら、現実的ではありません」
「次の手もあるんだろ?」
「えぇ。それにはマヤ…グレーテル、そして伊集院さん、ブルース、ロックマン、皆さんの協力が必要です」
『僕にも手伝えることがあるの?』
「ハイ、ロックマン。あなたにはとても大切な仕事をお願いします」

ロックマンはリサに初めて落ち込んでいる以外の顔を見せた。
リサもロックマンの協力が必要になったのは、全くの偶然ではあったが、それが非常に嬉しかった。
リサは既にロックマンと熱斗の関係について知っていた。
今のリサとロックマンには、リサは妹、ロックマンは弟、自分の双子の兄弟が捕らえられているという共通点がある。
だからこそロックマンの気持ちは痛い程に分かった。
まるで自分の半身を失ったような感覚に襲われ、何もできないということが一番辛いのだ。
何かしら可能性があるならば、何でもしていたいという強迫観念のようなものに襲われ、それに向かっている間だけは希望を持っていられる。
だから今、自分のできることが見つかっただけで、自分の中の灯火に再び火が着いたような感覚を覚えているだろうことも検討がついた。

「恐らく迎撃型のセキュリティが待ち構えています。相手は戦闘用プログラム、人間の私が手動で全容が把握できないプログラムに挑むよりも現実的かと」
「だがどうする?ブルースとロックマンを使って、そのシステムに挑んだとしても時間は短縮されるだろうが…それにグレーテルは今頼れない」
「ハイ、もちろん笹塚さんにも協力はしてもらいますが、やはりマヤがいないというのは、かなり痛い。なので留置所から協力をしてもらいます」
「留置所から?何をするつもりだ?」

「このWAXAのネット
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