第3章:再会、繋がる絆
第70話「仮初の紫天」
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ん。》〉
「...よかった...。」
レイジングハートの言葉に、過激な戦闘を経てボロボロになったなのはは崩れ落ちる。
「...ったく、無茶しすぎなんだよ。」
「え、えへへ...ごめんねヴィータちゃん...。」
気が抜けて落ちそうになるなのはを、ヴィータが支える。
そこへ、ジュエルシードを回収したシグナムとフェイトがやってくる。
「封印は完了した。直に結界も崩れるだろう。」
「...そういえばまだ終わりじゃねーんだったな。」
「ああ。まだジュエルシードは残っている。」
ここまで強敵だったのにまだ残っているという事に、ヴィータは顔を顰める。
「...早く、他の所にも行かなきゃ...だね。」
「ああ。だけど、なのは。お前は休め。一人で戦ってたんだからよ。」
「...ううん。大丈夫。援護くらいならまだできるよ。」
休む事を促すヴィータだが、なのははそれを断る。
「ヴィータ、なのははこう言ったらなかなか聞かないよ?」
「ちっ...わーったよ。だけど、無理すんじゃねーぞ?」
「にゃはは..さすがにわかってるよ...。」
フェイトの言葉に渋々認めるヴィータに、苦笑いしながらいうなのは。
そうこうしている内に、結界は崩れ始める。
『....!...よかった!繋がった!』
「アリシアちゃん?」
そこへ、アリシアが通信を繋げてくる。
『通信が転移事故のせいで繋がらなかったの!他の皆の方は繋がったから、これで完全に回復したの!そっちは無事?』
「...なんとかな。相手が強敵だったから、だいぶ梃子摺ったけどな。」
『そっちもなんだ...。クロノの方も、今ママの援護が入る所だよ。』
ヴィータの返事に、不安を感じながらもそういうアリシア。
「とにかく、我々も他の所へ向かう。」
『ちょっと待ってね。他に助っ人が必要そうなのは...。』
他の戦況をアリシアが確認している間に、結界は崩れ、元の世界に戻される四人。
「...まず、陸に戻ろうか。飛んでばかりでは、疲れるだろう。」
『っ...!待って!そっちに大きな魔力反応!!それに、結界が...!』
「っ....!!」
叫ぶようなアリシアの警告と同時に....剣群が四人を襲った。
「してやられた!四人とも結界内に行っていたなのは達を狙うなんて...!」
通信を行っていたアリシアは、焦ったようにそういう。
「皆!どうにかして凌いで!他の皆を向かわせる!...皆!?」
防御に徹するように言うアリシアだが、通信先がノイズに塗れる。
「っ...!また通信妨害...!」
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