暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第70話「仮初の紫天」
[8/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
まそこから飛び退く。

「(...!そうだ...!これが...!)」

 レイジングハートに収納していた“もの”を、なのはは取り出す。
 すぐさま魔力弾を放ち、少しだけ動きを阻害する。

「借りるよ。優輝君...!」

 取り出したのは、優輝の使っていた魔力結晶。
 以前、渡されていたものがまだ残っていたのだ。

「受けてみて!!」

〈“Hyperion Smasher diffusion(ハイペリオンスマッシャー・デフュージョン)”〉

 三つのカートリッジをロードし、間合いを詰めてきていた暴走体に砲撃を放つ。
 その砲撃は魔力結晶を介した際に拡散し、それらは魄翼へと直撃する。

   ―――“レストリクトロック”

「レイジングハート!」

〈A.C.S standby.〉

 砲撃で怯み、バインドで動きを封じられた暴走体へ、なのははレイジングハートの矛先を向け、魔力を迸らせる。

「エクセリオンバスターA.C.S、ドライブ!!!」

 そして、暴走体に向け、なのはは突貫した。

     ッギィイイイイイイイイイッ...!!

「く、ぅうぅぅう....!!」

 魄翼と防御魔法による障壁と、なのはが拮抗する。

「(堅い.....!)」

 魄翼との合わせ技により、かつての闇の書の時よりも防御は強固になっている。
 そのため、突破するのに僅かながら時間がかかる。
 その隙を、暴走体は見逃さない。

「っ....!」

 防御を防御魔法だけにし、魄翼をなのはへと振り下ろす。
 回避も防御も不可能。だが、なのはの瞳に“諦め”は浮かんでいなかった。

「魔力結晶は...一つだけじゃない!!」

 さらに“二つ”。レイジングハートから魔力結晶を取り出した。
 レイジングハートを持つ手を片手だけにし、もう片方の手で結晶を一つ掴み...。

「バスター!!」

 ディバインバスターを放った。
 それにより、魄翼の攻撃は相殺される。

「はぁああああああっ!!」

 そして、再び両手でレイジングハートを握る。
 さらに、残ったもう一つの魔力結晶が砕け、その魔力がなのはを強化する。

「ブレイク...シュート!!!」

 そして、ストライクフレームが暴走体の障壁を貫通し、砲撃が至近距離で放たれた。



「やった...!?」

 それを遠くで見ていたフェイトが、ついそう呟く。

「いや...油断はできない。」

「っ...!」

 しかし、シグナムは油断せずに、ボーゲンフォルムのレヴァンテインを構える。
 矢を生成し、それを番え、狙いを暴走体へと定める。

「封印のための魔法を用意しておけ。奴はなのはに集中
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ