特殊能力の力
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移動するよりも早く彼女の能力を封じることが先決。
「“瞬間場移動”」
さっき見た少女のスペルをコールするカグラ。こいつの5スペルなら、今コールしたのが正解なはず。
「さて、今度はこちらから行かせてもらおうか」
さっきはいいようにやられたが、今度はそうは行かない。首を洗って待っているといい。
シリルside
ヒュンッ
俺とレオン、そしてシェリアが待機していた場所に現れる二人の少女。そのうちの一人は俺の姿を見ると、嬉しそうに笑顔を見せる。
「よかった!!シリルの拘束が解けたんだね!!」
駆け足でこちらにやってくるウェンディを迎え入れようと両手を広げる。だが・・・
ガッ
「キャフッ!!」
彼女は足がもつれてしまい、何もない場所で転倒してしまう。
「な・・・なんか久しぶりだね」
彼女が転ぶ姿をずいぶん久しぶりに見たような気がする。大魔闘演武以来かな?それ以降はずいぶんしっかりしてきたなと思っていただけに、少々驚いてしまう。
「えへへ/////ごめんね」
「ううん。むしろありがとう」
舌を出して照れ隠しをするウェンディに手をさしのべる。たぶん、彼女は疲れてて足がもつれてしまったんだろう。俺がスペルをちゃんと発動させていなかったばかりに彼女にふたんをかけてしまって、本当に悪いことをしたな。
「頑張ったんだね!!ウェンディ」
「うん!!ちゃんとミリアーナさん倒してきたよ!!」
立ち上がってスカートについた埃を払っていた少女に声をかける天神。彼女は友人からの声かけとあって、楽しそうな表情で答えていた。
「ウェンディ本当に無双だったよ!!攻撃一つも受けてないもん!!」
「「えぇ!?」」
ソフィアから話を聞いて思わず目が飛び出しそうになった。言われてみると、ウェンディのどこにも傷がついているようには見えない。それどころか服にもダメージがないことから、完全に相手を圧倒していたことが伺える。
スゥッ
そんな彼女に向けて差し出される一つの手。その主は口を押さえたままの氷の神。彼はひとまず役割を果たしてくれた彼女にハイタッチしようとしているみたいだ。
「ごめんね、レオンのは解除できなくて」
フルフルと首を横に振って大丈夫だということを伝えるレオン。しかし、この行動が事態を最悪な方向へと誘ってしまう。
「うわああああああああ!!」
「「「「!!」」」」
首を振ったことにより勢いで手を口から離してしまったレオン。その結果、堪えていた声が漏れてしまい、周囲に響き渡る。
「ちょっ!!口!!口押さえて!!」
またしても叫び出した少年の口を大急ぎで塞
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