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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
特殊能力の力
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がら空中へと打ち上げられたミリアーナの左手に付けられたバッジから音が聞こえる。それは、弱点部位へと攻撃命中を物語っていた。

『ミリアーナ選手!!弱点部位へのダメージにより退場です!!』
「そんなぁぁ!!」

場内に響き渡る非情なアナウンス。その直後、空へと投げ出される格好になっていたネコ耳の女性は、転送魔法によりその場から姿を消した。

「シェリアたちの予想だと、これでシリルの拘束が解けたはず」

フィールドから目的の人物を退場させたことに喜びを感じ、小さくガッツポーズする天竜。その頃、そこから離れた地点に待機している少年は・・・

「やった!!これで動けるぞ!!」

ミリアーナの“尻流亀甲縛”から解放され、体の自由を確かめていた。



















リオンside

「「「「・・・」」」」

カグラを後ろに置きつつ、目の前の敵に意識を向ける。しかし、予想だにしなかった展開に、俺とカグラはもちろん、ユウカとトビーも額から流れるものの存在を感じていた。

「ふぅ」

一人で複数人数を相手にしているとあって、疲労の色が伺える天竜。彼女は一度一呼吸置くと、口を閉じて敵へと意識を集中させる。

(まずいな・・・これは)

直感でそう感じた。このままでは彼女退場させるどころか、こちらがやられてしまいかねない。

(ミリアーナが退場したことでシリルが復活しているはず・・・万一俺がやられると、間違いなく勝ち目はないぞ)

レオンを叫ばせるスペルを使用しているのはこの俺だ。シリルが復活し、レオンまで動けるようになったらいくらカグラでも勝てるかわからん。

これからどうするべきか、退くべきか戦いを継続するべきか迷っていると、ウェンディの後ろに突然何かが現れる。

「お疲れウェンディ!!戻るよ!!」

現れたのは彼女のチームメイトであるソフィアだった。今の出てき方からすると、移動系のスペルは奴が持っているのか。

「うん!!お願い!!」
「オッケー!!」
「待て!!」
「いい!!行かせろ!!」

ウェンディを連れてこの場から退散しようとしたソフィアを止めようとしたユウカを必死に止める。こちらとしては、このまま戦うよりも、一度距離を置かせてもらった方がありがたい。

「じゃあねぇ!!」

憎たらしいほど余裕のある笑みを見せてこの場から退散する二人の少女。彼女たちがいなくなった後、俺たちは一応周囲に警戒しつつ作戦会議を始める。

「まずいな、これは」
「あぁ」
「オオーン」

こちらのスペルがうまく機能していないところがあった。だが、それは術者がイメージ出来ていないからとかではなく、相手が何かしらのスペルを使って優位性
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