暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
特殊能力の力
[1/6]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
遡ること少し前・・・

ヒュンッ

敵を捜索している五人のすぐ近くに瞬間移動してきた銀髪の少女と藍髪の少女。彼女たちは敵に見えないようにその姿を確認すると、顔を引っ込めて作戦を確認する。

「いい?ウェンディはミリアーナさんかリオンさん、どっちかを倒してくれればいいから」
「うん。わかった」

二人とも倒せればそれに越したことはないのだが、状況が状況なため、最低限一人を倒せばいいと作戦を考えた小さき魔術師(リトルマジシャンズ)。ウェンディはそのことを再確認すると、真剣な表情でうなずいた。

「イメージはちゃんとできてる?」
「たぶん・・・大丈夫!!」

ウェンディの特殊能力が鍵を握る今回の作戦。特殊能力はイメージができていないと発動できないので、それがしっかりとできているのかを確認しあっていた。

「一人倒したらすぐに迎えに行くからね」
「うん!!お願い!!」

救出係のためともに戦うことのできないソフィアは柱の影に隠れ、ウェンディは大きく深呼吸をした後、周囲をくまなく探している敵の元へと歩いていく。

「頑張って、ウェンディ」

目的を果たしたらいつでも退散できるようにとその場で待機するソフィア。彼女の視線の先にいる少女は、自身を見る五人の前に立つと、いつでも動けるようにと姿勢を作る。

「どういうことだ?」
「オオーン?」

たった一人で敵の真っ只中へと飛び込んできた少女に目を白黒させているユウカとトビー。いや、他の三人の反応も同様で、なぜ彼女がたった一人でやって来たのかわけがわからないといった様子だ。

(5対1だぞ?それも、ウェンディの実力じゃ俺やカグラには敵わないはずだ。それなのになぜ出てきた?)

少女も少しずつ実力をつけてはいるが、まだ自分たちと張り合えるレベルとは言いがたい。それなのに、この場に現れるということは・・・

(何か策があるということか?)

自分たちを一人で打ち負かす策が存在している・・・そうでなければ、彼女がこんな無謀としか言いようがないことに出てくるはずがない。

(だが、これはチャンスだ!!)

ニヤリと小さく笑みを見せる氷の魔導士。どのような作戦であろうと、有利なのは自分たちに変わりはない。
もしここでウェンディを退場させることができれば、数字的にも有利に立てる。二人が動けない状態ならなおさらだ。

「ここでウェンディを仕留めるぞ!!トビー!!」
「オオーン!!」

リオンの指示を受けウェンディに真っ先に飛び付いたのは犬のような人。彼は両手の長く伸びた爪を出し、天竜に飛びかかる。

「メガ爪クラゲ!!」
「うわっと!!」

連続で切りかかろうとしたトビーだったが、ウェンディは一歩下がり回避する。その間にリオンはカグラに
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ