マブラヴ
1496話
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も、今では十分に不知火弐型の力を引き出しているし。
その辺を考えれば、どうしても暴風小隊が不利になってしまっても仕方がないだろう。
……そう考えれば、結果としてこのアルゴス小隊の勝利というのは半ば決まっていた事かなのかもしれないな。
ソ連のイーダル小隊、アメリカのインフィニティーズもそれぞれ立派に勝ち星を挙げている。
「ほう、どうやらかなり頑張ったらしいな」
スレイも感心したように頷く。
スレイはステラと仲がいいから、アルゴス小隊が勝ったというのは嬉しいのだろう。
実際、それだけの力を持っているのは事実だ。
「お待たせしました。クラウス大佐がお会いになるそうです」
レベッカがそう言い、俺達を司令室へと案内する。
そうして司令室の中に入った俺達を、クラウスは満面の笑みで迎えた。
「ようこそ、アクセル代表。よく来て下さいました」
「突然悪いな」
「いえいえ、シャドウミラーには色々とお世話になっていますから。私が会う程度の事は何でもありませんよ」
結構ゴツい顔付きをしているクラウスだったが、パーティの時を考えても、それなりに丁寧な口調で話してくる。
「そうか。そう言って貰えるとこっちとしても助かる」
まぁ、内心ではあまり歓迎はしていないんだろうが、それでもお互いの立場をきちんと理解しているからこそ、こうして似合わない真似をしているのだろう。
こっちにとっては、出来ればその態度を続けて欲しいところだ。
「それで、アクセル代表、プレスティ大佐を連れて今日は一体何の用件ですか? 見たところ、何か重要な用件があると思いますが」
この発言の裏にあるのは、遊びに来ただけならとっとと帰ってくれとか、そういう事か?
まぁ、クラウスの立場と忙しさを考えれば、そう思ってしまうのは仕方がないだろうが。
「そうだな。前置きはなしにして、単刀直入に言わせて貰おう。現在行われているブルーフラッグの件だ」
「ブルーフラッグの?」
「ああ。現在行われているブルーフラッグ。それが終わったら、ブルーフラッグに参加していた全ての小隊と俺達が戦う……というのはどうかと思ってな。勿論戦術機と戦っても問題がないように、武器の威力を下げたものを使わせて貰う」
「それは……」
俺の口から出た言葉に、驚き……うん? 驚いてはいるけど、思ったよりは驚いていないな。何でだ?
「何か問題があるのか?」
プロミネンス計画に参加している以上、この提案は、実質的な命令に近い。
命令だと少し言葉が強いし、要求という風に言い換えてもいいかもしれないな。
ともあれ、クラウスがそれを断るとは思っていなかったので、今の様子を見ても特に何も心配はしていなかった。
だが、次の瞬間クラウスの
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