暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第1章
旧校舎のディアボロス
第7話 駒の特性
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 S!? 究極のSですか!?

「あらあら、まだ元気そう? どこまで耐えられるかしらぁ?」
「ぎゃぁぁぁあああああああああああっっ!?」
「うふふふふふふふ!」

 わ、笑ってる。(いかずち)で苦しんでるバイサーを見て、心底楽しんじゃってるよ、あのヒト!
 明日夏と千秋もドン引きしてるし!

「朱乃。それくらいにしておきなさい」

 部長の言葉を聞いて、ようやく、朱乃さんが(いかずち)による攻撃をやめた。

「もうおしまいなんて。ちょっと残念ですわね。うふふ」

 うわぁ。朱乃さん、全然物足りなさそうな顔をしているよ。部長が止めなかったら、まだまだ続いてたんだろうなぁ。
 部長がもはや虫の息のバイサーに歩み寄る。

「最後に言い残すことはあるかしら?」
「・・・・・・・・・・・・殺せ・・・・・・」
「そう。なら──消し飛びなさい」

 ドンッ!

 部長の手のひらからドス黒い魔力の塊が撃ち出され、バイサーの巨体以上の大きさの塊がバイサーを覆う!

「チェックメイト」

 魔力が宙へと消えた瞬間、バイサーの姿はそこにはなかった。
 部長が言った通り、消し飛んだようだ。

「終わったわ。さあ、帰るわよ」
「「「はい、部長」」」

 部長の言葉に、部員の皆もにこやかに返事をする。返事をしていないのは、さっきの部長の魔力を見て呆気にとられている俺や明日夏に千秋だけだった。
 と、そうだ。

「あ、あの、部長」

 『悪魔の駒(イービル・ピース)』のことを聞いて、部長に訊きたいことがあったんだった。

「なあに?」
「それで、俺は? 俺の駒っていうのか、下僕として役割はなんなんですか?」

 ただ、正直このときいやな答えを予感していた。

「『兵士(ポーン)』よ」
「『兵士(ポーン)』って・・・・・・あの・・・・・・」
「そう。イッセー。あなたは『兵士(ポーン)』」

 『兵士(ポーン)』・・・・・・一番下っ端のあれぇぇぇっ!?
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