第1章
旧校舎のディアボロス
第7話 駒の特性
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『醜悪な結果をもたらす』って。あれがその結果だ」
あ、あんないいおっぱいなのに、もったいない!
「あれ? あれ・・・・・・魔法陣じゃね!?」
バイサーが揉みしだいている胸を凝視していると、魔方陣が浮かんでいた!
そして、魔法陣から魔力が撃ち出された!
「うわっ!?」
バイサーの攻撃に対して皆がとっくに回避行動を取るなか、俺はボーッと突っ立ってしまっていたが、明日夏のおかげで事なきを得た。
ジュゥゥゥ。
バイサーの魔力が当たった場所が音をたてて溶けていた!
「ヒェェッ! 確かにバケモノだわ!」
「油断しちゃダメよ。祐斗!」
「はい!」
部長の命を受けて、木場が飛びだした。
速い! なんて速さだ! 速すぎて見えないくらいだ!
部長が『悪魔の駒』の説明を再開してくれる。
「祐斗の役割は『騎士』。特性はスピード。そして、その最大の武器は剣」
部長が説明しているうちに、木場がバイサーの懐に現れたと思った瞬間、バイサーの巨大な腕が斬り落とされていた!
「ウギャアアアアアアアアアアアッッ!?」
腕を斬られたバイサーの悲鳴がこだまする。
そんな悲鳴をあげるバイサーに、小柄な人影が近づいていく。小猫ちゃんだ!
それを見たバイサーは顔を醜く変形させ、胴体が縦に裂けて、牙が生えた大きな口が現れた!
「危ない! 小猫ちゃん!」
「死ねえええええええッ!」
バイサーはそのまま倒れ込むように小猫ちゃんに襲いかかり、なんと、小猫ちゃんはそのまま巨大な口に飲み込まれてしまった!
「大丈夫」
「え?」
部長に大丈夫と言われ、バイサーのほうを見る。
「フッフフフフフ、アッハハハハハ──っ!?」
バイサーは勝ち誇ったかのように笑い声をあげていたが、その顔が驚愕に染まる。
バイサーの巨大な口がこじ開けられたからだ。
そこには、服はボロボロだけどまったくの無傷の小猫ちゃんがいた。
「小猫は『戦車』よ。その特性はシンプル。バカげた力と防御力。あの程度じゃ、ビクともしないわ」
「・・・・・・ぶっ飛べ!」
小猫ちゃんはそのまま、体を捻るように口から出ると、強烈な右フックで牙を砕きながらバイサーを吹っ飛ばした!
・・・・・・小猫ちゃんには、逆らわないようにしよう。小突かれただけでも死んじゃいそうだ。
「朱乃」
「はい、部長。あらあら、どうしようかしらぁ? うふふ」
部長に命じられた朱乃さんはいつものニコニコフェイスでバイサーに近寄っていく。
なぜだろう。いまはその笑顔がこわい。
すると、部長の後方で、さっき木場が斬り落としたバイサーの両腕の片方が、ぴ
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