第二章
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「雪だしな」
「えらく強いな」
ヘリの窓やトラックの後ろから外を見るとだ、今もだった。雪が降っていた。
「ヘリは何とか飛ばせてるけれどな」
「慎重に進んでるしな」
「速く着かないいけないってのに」
「道は悪いし」
その雪のせいでだ。
「全く、難儀だな」
「こんな時だけ降るな」
「被災者の人達にも迷惑だろ」
「大丈夫か?本当に」
「被災者の人達は」
彼等のことが気になって仕方がなかった、そんなことを考えて言いながらだった。彼等は被災地に向かっていた。
そしてだ、被災地に着いた。その時間は。
「やっとか」
「やっと着いたな」
「何とか予定時間通りに」
「着いたな」
「おい、急げ」
すぐにだ、トラックから降りた大隊長が言った。彼も陸戦服だ。
「被災者の人達が待ってますよ」
「はい、食料出します」
「医薬品も」
「それとテントも用意します」
「どれもすぐに出します」
「各部隊指示に従ってだ」
派遣された全ての部隊を指揮しているのは副司令の小見川悟将補だ、彼はヘリで来てそして支持を出していた。
「配置につけ」
「そして、ですね」
「すぐに救助活動開始ですね」
「そうしますね」
「そうだ、とにかく急げ」
小見川は雪が降る中で言った。
「状況は待ってくれないからな」
「わかってます」
「すぐに食料と医薬品を持って行きます」
「そしてそのうえで」
「救助活動を開始します」
誰もが敬礼をしてだ、すぐにだった。
大雪の中被災者の人達のところに行ってだ、まずは乾パンや缶詰を支給した。そのうえで。
「負傷された方はご連絡下さい!」
「医薬品は十分にあります!」
「そぐにそちらに行きます!」
こうしてだ、医務班も大急ぎで動いてだった。
負傷者の手当をはじめた、倒壊している建物に埋もれている人がいると聞いてだ。
「小隊を派遣しろ!」
「了解です!」
そちらの救助もはじめてだ、無事に埋もれている人達を救出した。被災者達を学校の体育館や公民館にも案内して。
点呼も取りだ、師団司令部にも連絡をした。
連絡を受けてだ、山中は残っている者達に言った。
「負傷者は多いが死者は出ていないとのことだ」
「そうですか」
「それはよかったですね」
「大きな地震でしたが」
「そうでしたか」
「倒壊した建物と被災者は多いが」
しかしというのだ。
「死者は出ていない」
「では後はですね」
「被災者の方々の救援を続けますか」
「体育館や公民館に案内も終えましたし」
「そうしますか」
「食料、医療品に不足が出来ればだ」
その場合はというと。
「すぐにだ」
「はい、送りますか」
「師団司令部から」
「そうしますか」
「そうだ、そちらもだ」
まさに
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