『別れ』
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僕と流那チャンは
サヨナラをする。
きっと
もう二度と
逢えない気がした。
流那チャンは
僕を優しく
抱き締めた。
いっぱい
撫でてくれた。
そして流那チャンは
涙を堪えていた。
『チロ、何が何でも
強く生きるんやで!
お願いやから...
強く強く...
生き抜いてや...』
流那チャン...
僕は流那チャンに
いつか逢いに行く!
助けたいから!
だから...
だから!!
流那チャンも強く...
強く強く生きてて!!
『チロ、チロが人間なら
今って何歳かな?
猫の1年って
人間の何年かに
なるんやったよね?
同い年くらいに
なったりするかな?』
僕には解らない話。
流那チャンをジッと
見つめる...。
流那チャンは体が
こんなに小さいのに
すっごいパワフル。
問題児で大変だって
警察だって
手を焼いてるって
お母さん言ってた。
でもそれって
原因はお母さんだし。
流那チャン、僕が
人間になったとして
流那チャンの言う様に
同い年くらい
だったとしたなら
何の迷いもなく
真っ先に
流那チャンを迎えに
行く筈だから。
その時は僕って
気付いてね...?
絶対絶対いつか
流那チャンを
迎えに行くよ!
どんなカタチでも...
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