暁 〜小説投稿サイト〜
役職?召喚魔術師ですがなにか?
兎と出会った日
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
!これでもボクは気づついているんだ!」
お前だってしたじゃねえか。
「それで?何かようか?酒代なら何時でも良いぞ」
「く…それはありがたいけど、タケル君は誰かフリーな子を知らないかい?」
「フリー?知らなくはないけど、なんで?」
「ほら、ボクだって神だからね。ファミリアを立ち上げたいのさ」
まぁ、知り合ったのが最近でも、彼女の身の上話は知ってるからな。大方ヘファイストスさんとケンカでもして見栄を切ったのだろう。
「とは言ってもなぁ…そもそもホームがない神がファミリアを立ち上げるってどう言うことだよ」
「ホームならあるさ!馬鹿にしないでおくれよ!」
「いや、あの廃教会はホームとは言わないだろう。まぁ団員の一人でも入ったのなら、 場所を見繕っても良いんだけどな」
「ホントかい!?よぉし見てろよ!絶対にボクの子供を見つけて見せるよ!」
その意気込みが続くと良いけどな。
「さて、今日のバイトはもう終わりだね。タケル君はこれから何処かへ行くのかい?用事がないならボクとーーー」
ご飯でも、とでも言おうとしたのだろう。俺たちがいる場所の近くから、扉を強引に閉める音が聞こえてきた。
「何だろうね?」
「さぁ?見に行くか?」
「うん」



僕は2週間ほど前から、このオラリオにやって来た。
当初思い描いていた計画とは裏腹に、すぐに冒険者になることは出来ず、ギルド担当者のエイナさんの教えの元、ファミリアを探すことになった。
今日まで行ったファミリアは全部門前払いされた。水をかけられたり、罵声を浴びせられたこともあった。
あ、でもソーマ・ファミリアだけは後日って言ってくれたっけ。エイナさんは苦い顔をしてたけれど。

僕は、きっと今日と言う日を忘れない。
訪問したファミリアに追い出され、途方にくれていた 僕を拾い、これから先を導いてくれる存在に出会えたこの日を。
「ん?兎みたいな少年…入団希望者の子か」
「君はファミリアを探しているのかい?」
この二人を、 僕と言う存在を変えてくれる。この二人との出会いを。



「さて、何か言いたいことはありますか?」
「いや、売り言葉に買い言葉と言いますか…」
ヘスティアと少年をホームへ連れ帰った矢先、リリからお説教を貰ったのは仕方ないことだった。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ