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フロンティアを駆け抜けて
集いしチャレンジャー
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ましょう!行くよミラ、クー!」

 ラティアス、マリルリを引っ込めてヤミラミ、クチートを出す。狭い空間から飛び出せば、すぐさま飢えたトレーナー達が自分に挑んできた。単純に金目当てのもの、チャンピオンの娘と聞いてその実力を確かめようとするもの、様々な相手に対してジェムは応戦しつつ、一番近い施設に向かう。

「お父様とお母様から受け継いだ力、見せてあげるわ!さあ……行くわよ!」

 ジェムが入ったのは、まるで巨大なサイコロのような正六面体の建物だった。ジェムの挑戦が、今始まる。




 一方。通話を切ったルビーは、今は遠く離れた娘の言葉を感慨深く呟いた。

「愛してる、か……私は自分の子供を確かに愛せたの、かな」

 正直のところ、ずっと不安だったのだ。ルビーは昔は愛という物を知らなかったし、子供が実は嫌いなところがあった。だから自分が子供を持ってその子を愛せるのか。自分の父や母がそうだったように虐待同然のことをしてしまわないかと。

「生まれてきてくれてありがとう、ジェム。あなたは私の……宝物だよ」

 でもルビーは夫のサファイアに愛を教えてもらって、子供にもそれを伝えることが出来た。それを教えてくれた娘に感謝しながら、家庭を支える母として家事に戻るのだった――。


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