第一部:ゲート 開けり
皇女の憂鬱&黒王軍の進撃 その1
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そしてパラッツォとは決してパチンコグループの名前ではなく、イタリアにおいて宮殿を意味する言葉だ。イタリアの比較的大きな建築物を指し、建築としての価値を持つものである。古代ローマ皇帝の宮殿があったパラティーノを語源とする。パラッツォの多くは君主、王、太子、シニョーレ(領主)、貴族の居住のために建てられた。
この宮殿の内部には歴代の皇帝や皇族関係者、それに大貴族によって多くのパラッツォが建築されており、その一角の部屋でとある皇位継承者が腹心たちと前述の会話を交わしていた。部屋の中には2人のうら若き女性と1人の初老の男性が、
平服を着て腰に剣を携えた状態で空間の真ん中に置かれたテーブルの前に立っており、この「帝国」が置かれている現状について話している。
姫様と呼ばれた人物は、この「帝国」の第三皇女である
『ピニャ・コ・ラーダ』
赤い髪を持つ美女。
モルトの5番目の子供(姉二人は帝国の外の王国に嫁いでいる)で、第10位の皇位継承権を持つ。
幼い頃に見た演劇や趣味に基づいて同世代の貴族の子女を集め、自前の騎士団である「薔薇騎士団」を結成している。
部下に過酷な命令を出すこともあるが、
基本的に皇族としての義務感が強く慕われている。そして皇帝の子供の中で一番優秀な存在で、まだ考えが甘かったり権力志向が薄いなど多少の欠点があるが、
それを克服すれば優れた統治者となると父親(皇帝)に思われている女性だ。
そして他の3人の名前は
「ハミルトン・ウノ・ロー」侍従武官・准騎士
「パナシュ・フレ・カルギー」カルギー男爵家令嬢
「グレイ・コ・アルド」侍従武官・騎士補
それぞれ彼女の指揮下にある薔薇騎士団の隊長クラスを務めるなど、かなり重要な立ち位置に居る腹心達だ。
ハミルトン・ウノ・ローは、騎士団設立以前からよくピニャに同行しており、
騎士団学校時代はどちらかというと「鈍くさい方」な部下の一人。優秀な秘書タイプの人間ではあるが、いささか思い込みが過ぎるきらいがあり、また物事を実行する際にも度を越した根回しで暴走するところがある。
仲が良好な婚約者がおり、性的には騎士団の中で一番進んでいる(逸物が何なのかを知っていた)。
パナシュ・フレ・カルギーは、薔薇騎士団の白薔薇隊隊長で、正式な騎士団結成前は第二部隊隊長を務めていた。見た目は男装の麗人で、
密かにスピード狂の気がある。もう一人の相方を務める女性と共に薔薇騎士団の中で頼れる姉貴分として信頼を集め、
本人も面倒見が良いので頼れる姉御肌として今日も皇女を支えている。
そしてこの中で唯一の男性であるグレイ・コ・アルドは、
元筆頭百人隊長(兵卒の最上位)を務めていた男で、実戦でたたき上げた歴戦の騎士で、
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