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ゲート 代行者かく戦えり
第一部:ゲート 開けり
皇女の憂鬱&黒王軍の進撃 その1
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の辺境区域にあるゲロトデ村を襲うために行軍している。
西部方面軍の拠点「ウルグ=アラドルン」からは約800km離れた地点に目標の村が存在する。


偵察用のモンスターや成層圏を飛ぶ監視艇からの報告によると、人口は約400人程度のごく普通の村で、特産物は小麦と人参、周囲には北に林があり東に小川があるだけで、他には何も特徴的なものがないと報告を受けている。見事なまでに何もない辺境の村のイメージそのものな場所であると知り、
両名共に今度の任務は簡単で非常につまらないものになると予測していた。だが、任務は任務であるので兵士である彼らには拒否権は無い。
なので手早く済ませることにしていた。


ウルグ=アラドルンから出発して約4日程経過した今現在、
時刻はちょうど正午ぐらいを腕時計の針は指している。目的の村と思わしき家々を発見したので北にある林で潜み、休息を取りながらも順番で双眼鏡を用いて偵察を行っている。
今のところ視界に映るのは農民と家畜、
それに牧草ロールや家の壁ぐらいで、
武装した兵士や弓を所有する猟師などの危険要素は一切見当たらない。実に平和でのどかな村の光景が広がっていた。




「タイチョウ、キョウハアノムラヲドンナフウニコウゲキシマスカ?」(隊長、
今日はあの村をどんな風に攻撃しますか?)


「ソウダナ……マズハムラヲホウイシロ。ツギニテノアイテイルレンチュウニムラノカナニトツゲキサセ、スキニリャクダツヤサツリクヲオコナワセル。ソシテニゲダシテキタレンチュウヲノコッタホウイシテイルレンチュウデショリスルカ」(そうだな……まずあの村を包囲しろ。次に手の空いている連中にに村の中に突撃させ、好きに略奪や殺戮を行わせる。そして逃げ出してきた連中を残った包囲している連中で処理するか)


「リョウカイシマシタ。スグニソノムネヲヤロウドモニメイジテキマス」(了解しました。すぐにその旨を野郎どもに命じて来ます)


双眼鏡を覗いて村の様子を見ていた副官のウグルクの質問にラーツはそう返答し、部下たちに村を包囲するように展開することを命じた。
そして包囲網を維持できるだけの人員を残して残りは村へと突入させ、村民を駆り立てて皆殺しにし、突入部隊が取り逃がしたものは外の包囲網でしっかり補足して殺すという、
魚釣りの方法を参考に編み出されたやり方で任務に取り掛かることにした。



そして与えられた作戦内容を承知した部下たちが休憩から戻るのを確認し、奴らは任務を開始した。
手始めに村の周囲をなるべく村民に見つからないように気を付けながら接近する。見つかるまで村に近づくつもりだが、
もし見つかったら、
その時は即座にこそこそ動くのはやめて攻撃を開始する。
なお、接近している最中に指揮下の1600体の
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