第6話
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【視点:アトゥイ】
1年振りに実家に帰省して約半日。まさか、半日で派閥の本拠地に帰って来ることになるなんて思ってもみんかったぇ。
これも全てとと様のせいやぇ。折角、お酒でも飲みながらマッタリしよう思ってたんに、ことある毎にウチに構おうとするから鬱陶しくなって家出せざるを得なくなったんよ。
しかも、帰って来た本拠地にはテレやんや新人のベルやんだけでなく、神様も居らん状態や。一応、帰って来る前に夕食は外で済ませて来たから飢えることは無いけど、本拠地で1人っきりっていうのは暇過ぎて死にそうやぇ。
これがルルやんやレムやんならお菓子を作ったりして暇を潰せるやろうし、キウルはんやムネチカはん、ネコやんなら読書で時間を潰すぇ。
テレやんとエミやんの場合は派閥で団長と副団長みたいな立場やから、派閥関係の仕事をしそうやぇ。ヤクやんは筋トレ?
フォウやんはアトやんのことを考えて時間潰しそうやし、アトやんは『鈴虫』と対話してそうやぇ。ラムやんとベルやんは………、よう分からんなぁ〜。特にベルやんとは特に会話もしてないしなぁ〜。
…………よし!ここはアトやんを見習ってウチも『捩花』と対話するぇ。この隠し部屋より更に下にある勉強部屋で具象化させた『捩花』と戦っててもええんやけど、勉強部屋を荒らしたらテレやんに怒られてまうからなぁ〜。
ウチがそんなことを考えとると、玄関の方からドタドタと階段を下りて来る音が聞こえてきたぇ。誰か帰って来たんかなぁ?玄関の扉が開いて、現れたのは―――
「おかえり〜、テレやん」
「……アトゥイ?何でここに?実家に帰った筈……」
「とと様が鬱陶しかったから帰って来たんぇ」
「鬱陶しいって、ソヤンケクルさんが可哀想になるのでその言い方は止めてあげて下さい」
「そうけ?それより何か急いでたみたいやけど、何かあったんぇ?」
「そうです!アトゥイ、ベル君を見ませんでしたか?」
「ベルやん?ウチが帰って来てからは会ってないよ。ベルやんがどないかしたん?」
ウチがそう聞くと、テレやんはこれまでにあったことを全て話してくれたぇ。
「つまり、ロキ・ファミリアがウチらに喧嘩を売って来たんやね。で、戦争遊戯するん?」
「何で嬉しそうに聞いて来るんですか?ロキ・ファミリアが慰謝料を支払えば戦争遊戯なんてしません―――って、あからさまに残念な顔をしないで下さい」
「何や、戦争遊戯せんのかぁ〜。いっぺん【勇者】や【剣姫】と戦ってみたかったんやけどなぁ〜」
「……あそこには血の気の多過ぎる駄狼がいるから、|戦争遊戯《ウォー
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