暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1495話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の戦いというのも、別に1回だった訳ではない。
 他に何度もあったのを考えると、そのどれかなのだろう。
 それがどの戦いだったのかは、俺も聞くつもりはない。
 ……正直なところ、BETAとの戦いは戦いというより、イブラヒムが言う通り蹂躙戦。いや、それ以上に作業のようなものだったのだから。
 そもそも、BETAの対空戦闘は光線級、重光線級に偏っている。
 だが、光線級や重光線級のレーザーは、シャドウミラーの機体が展開しているバリアを貫通出来ない。
 バリアのないメギロート辺りなら撃破出来るんだろうが。
 ああ、それと要塞級の尻尾の一撃が射程も長いし、一応対空兵器として使えるか?
 敵の攻撃はメギロート以外は一切こっちに通じないのに、こっちは空中からビームを撃てば、突撃級ですら正面から貫き、一撃で仕留める事が出来るのだ。
 それが、作業にならずにどうなのかと……そう言いたくなるのも当然だろう。

「ま、それはともかくとしてだ。他のめぼしい小隊はどうなっている?」

 アルゴス小隊以外には、ソ連のイーダル小隊、台湾の暴風小隊、そして以前に圧倒的な強さを見せつけたインフィニティーズ。
 今のところ、めぼしいのはその辺か。

「どの小隊も勝っていますね。特にインフィニティーズは、ガルーダ小隊を模擬戦開始後3分も経たないうちに全滅させました」
「3分か」

 篁の言葉に、溜息を吐く。
 アルゴス小隊も勝利したとはいえ、15分程度掛かっている。
 相手が違うのだから何とも言えないが、それでも5分の1の時間な訳だ。

「どの小隊を相手にするのも厄介だな」
「はい」
「アルゴス小隊と最初に当たるのは?」
「暴風小隊ですね」

 暴風小隊……崔の小隊か。
 何故か妙に俺に好意的な崔だったが……いや、妙にって訳じゃないのか。
 きちんと理由があっての言葉だったし。
 それに、台湾の近くにあったハイヴは日本やシャドウミラーが次々に占拠していった。

「強いぞ」
「はい。ですが、私達も決して負けてはいません。このまま優勝を目指します」
「……そうか」

 やる気に満ちている篁に、そう言葉を返す。
 他の小隊との戦いがどんな風になるのか……少し楽しみではあるな。

「頑張ってくれ」
「はい」

 篁に声を掛け、部屋から出る。
 この後はアルゴス小隊で祝勝パーティがある筈だ。
 それに参加してもよかったんだが、何となく参加する気にはならない。 

「……ブルーフラッグか」
「羨ましいのか?」

 俺と一緒に部屋を出て来たスレイが、少しからかうように呟く。

「そうだな……羨ましいかどうかと言えば、羨ましいと言いたいな」

 だが、自分で言うのも何だが、俺の強さは他の人間を大きく上回る
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ