マブラヴ
1495話
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の戦いというのも、別に1回だった訳ではない。
他に何度もあったのを考えると、そのどれかなのだろう。
それがどの戦いだったのかは、俺も聞くつもりはない。
……正直なところ、BETAとの戦いは戦いというより、イブラヒムが言う通り蹂躙戦。いや、それ以上に作業のようなものだったのだから。
そもそも、BETAの対空戦闘は光線級、重光線級に偏っている。
だが、光線級や重光線級のレーザーは、シャドウミラーの機体が展開しているバリアを貫通出来ない。
バリアのないメギロート辺りなら撃破出来るんだろうが。
ああ、それと要塞級の尻尾の一撃が射程も長いし、一応対空兵器として使えるか?
敵の攻撃はメギロート以外は一切こっちに通じないのに、こっちは空中からビームを撃てば、突撃級ですら正面から貫き、一撃で仕留める事が出来るのだ。
それが、作業にならずにどうなのかと……そう言いたくなるのも当然だろう。
「ま、それはともかくとしてだ。他のめぼしい小隊はどうなっている?」
アルゴス小隊以外には、ソ連のイーダル小隊、台湾の暴風小隊、そして以前に圧倒的な強さを見せつけたインフィニティーズ。
今のところ、めぼしいのはその辺か。
「どの小隊も勝っていますね。特にインフィニティーズは、ガルーダ小隊を模擬戦開始後3分も経たないうちに全滅させました」
「3分か」
篁の言葉に、溜息を吐く。
アルゴス小隊も勝利したとはいえ、15分程度掛かっている。
相手が違うのだから何とも言えないが、それでも5分の1の時間な訳だ。
「どの小隊を相手にするのも厄介だな」
「はい」
「アルゴス小隊と最初に当たるのは?」
「暴風小隊ですね」
暴風小隊……崔の小隊か。
何故か妙に俺に好意的な崔だったが……いや、妙にって訳じゃないのか。
きちんと理由があっての言葉だったし。
それに、台湾の近くにあったハイヴは日本やシャドウミラーが次々に占拠していった。
「強いぞ」
「はい。ですが、私達も決して負けてはいません。このまま優勝を目指します」
「……そうか」
やる気に満ちている篁に、そう言葉を返す。
他の小隊との戦いがどんな風になるのか……少し楽しみではあるな。
「頑張ってくれ」
「はい」
篁に声を掛け、部屋から出る。
この後はアルゴス小隊で祝勝パーティがある筈だ。
それに参加してもよかったんだが、何となく参加する気にはならない。
「……ブルーフラッグか」
「羨ましいのか?」
俺と一緒に部屋を出て来たスレイが、少しからかうように呟く。
「そうだな……羨ましいかどうかと言えば、羨ましいと言いたいな」
だが、自分で言うのも何だが、俺の強さは他の人間を大きく上回る
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