021話
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その後に続いている者。そして席に座ったまま動かない者。現在この3グループに分かれている、キルアは如何するべきかと考える、隣では顎に手をやり同じように考えているクラピカに目を瞑り後頭部に手を置いてリラックスしているシャネルにじっとして集中しているゴン、正にそれぞれが違う行動を取っている。どれが正しいと思ってしまうが一旦思考をリセットする。
「(まず合格者は32名、合格者が揃った時点で終了。でもそれならまだ残っている時点で32名も出たら、その他の奴は合格者よりも下って事になる。俺が主催側だったら如何する、32名もこの場で出さずに……)そうか、ここでは32名も合格者は出ない!」
「私も同じ意見だキルア」
どうやらクラピカも同じ結論に達したのか意見を肯定した。今後有望な応募者が出た時の為に、保険として空きを作っておく。だから今回、全員はしっかりと審査する。
「ゴンにシャネル、解っていたのか?」
「いいや。でも一応全員見て置きたいって言うのが人情かなぁって思って」
「俺は何となく待ってても良いかなって思ってな。後残り物には福があるっていうしな」
そのまま様子を見続けているといよいよ人数も少なくなってきて遂には自分たちだけになってきた。キルアとゴンは先に行き戻ってこない、まああの二人が落ちるとは思いにくいが。
「先に行くぞシャネル」
「おう、待っててくれ」
ハイタッチをする師弟、クラピカはそのまま壇上へと上がりシャッターの奥へと消えて行くがシャネルは全くと良いほど心配などしていない。
カーテンとシャッターで仕切られ外からは完全に見えなくなった壇上。そこではツェズゲラが待機し次の審査希望者を待ちかねていた。
「では、練を見せて貰おうか」
「壁を傷つけても?」
「問題ない、存分にやるが良い」
ツェズゲラの許可を得たクラピカは右手の鎖を具現化し人差指の鎖を壁へと勢い良く伸ばす、真っ直ぐに伸びた鎖は深々と壁に突き刺さった。その鎖の威力に驚いているツェズゲラは次の瞬間に自分を取り囲んでいる鎖の存在に気づいた。しかもその鎖は先程壁へと伸ばした人差指の鎖、壁へと伸ばし壁に刺さった瞬間に消して瞬時にツェズゲラを取り囲んだ事になる。
「こっこれは……!!素晴らしい、文句無しの合格だ」
「解った」
合格者が入る部屋へと進んでいくクラピカを見送るツェズゲラはあの若さであれだけの強さを手に入れる事に驚きつつ心を僅かに乱すのであった。そして次に入って来たシャネルの審査に入った。
「さあ練を見せてくれ」
「おう、ふぅ……いただきます。はぁっ!!!フォーク&ナイフ!!」
開始の合図を聞くと合唱をし瞬時にフォークとナイフの念弾を生み出し空中に浮かばせる。そしてそれを腕の動きにシンクロさせるように操作して見せ、
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