暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第三十六話 お墓地その十一
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「誰でもそうでね」
「ちょっと油断すると、ですか」
「積もるから」
「だからいつも気をつけないといけないですね」
「悪くなる一方よ」
 その心がです。
「そうした人もいるでしょ」
「所謂悪人ですね」
「そう言われてる人はほこりが積もりに積もってる人なのよ」
「そうなんですね、そうした人って人相でわかるっていいますけれど」
「それは私も聞くわ」
「人相悪いとかいいますしね」
「ヤクザ屋さんとかね」
 本当にこうした人はいます、悪いことばかりをしていて本当に悪そうな顔になっている人がです。いつも悪いことをしているからでしょう。
「詐欺師もそうだし」
「そうした人相にもならない為にもですね」
「そう、ほこりは積まない様にしてね」
「わかりました」
 こうしたところは素直な阿波野君でした。
「勉強もそっちも頑張ります」
「両方ね」
「そうですね、あとは」
「あと?」
「部活もしますか」
「まだ入ってなかったの」
「実はそうなんです」
 今回もあっさりとした返事でした。
「これが」
「うちの学校基本部活は入部よ」
「そうですよね」
「だからどっか入ったら?」
「はい、ひのきしんやおぢばの散策もいいですけれどね」
「部活も入るとね」
「それだけ充実しますし」 
 阿波野君自身も言います。
「入った方がいいですね」
「何かね」
「そうですね」
「好きな部に入るといいわ」
 天理高校は色々な部活があるからです、具体的にどんな部活があるのか私も全部の部活を把握しきれない位あります。
「何かね」
「っていってもうちの高校部活多いですよね」 
 阿波野君もこのことを指摘しました。
「野球、ラグビー、柔道、水泳、吹奏楽が有名ですけれど」
「全国区なのよね」
 この四つの部活はです。
「弦楽もあるし雅楽もね」
「雅楽って凄いですよね」
「他の高校にはないわね」
 それこそ滅多にだと思います。
「宗教学校だからね」
「それであるんですよね」
「そうよ」
 本当にこれは宗教学校ならではです。
「それでなのよ」
「あれはもうかなり専門的ですよね」
「そうね」
「あんなのある学校ってないですよ」
「ええ、それで卒業してからも演奏したりするから」
「あっ、そうなんですか」
「卒業して終わりじゃないの」
 雅楽はです。
「そうしたものでもあるのよ」
「余計に凄いですね」
「そういう部活とかどう?」
「ううん、僕は楽器の演奏は苦手でして」
「そうなの」
「聴くことは好きですけれど」
 楽器の演奏はというのです。
「それでもです」
「演奏自体は出来ないのね」
「そうなんですよ」
「じゃあ他の部活ね」
「探してみます、あとうちの学校おかしな先生いないですよね
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ