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Blue Rose
第二十九話 姉との再会その六

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「ずっとそうしたいって思ってたの」
「そうだったのね」
「久し振りよね、そっちも」 
 二人で酒を飲むこともというのだ。
「そしてはじめてね」
「姉妹で飲むことは」
「ええ、それはね
 まさにと言うのだった。
「はじめてよね」
「そうね、確かに」
「だから夜のことも楽しみにしてたの」
「そうだったの」
「さて、それじゃあね」
「お昼も食べて」
「それからまた観光をしてね」
 そのうえでというのだ。
「夜は飲みましょう」
「二人で」
「何か適当なものを買ってね」
「作るわよ、お料理」
 優子は自分から言った。
「何かね」
「姉さんがなんだ」
「いつも自炊してるわよね」
「それが一番いいからね」 
 だからとだ、優花はちゃんぽんの野菜を食べつつ姉に答えた。
「安く済んで栄養も考えやすいし」
「そのことは神戸にいた時と一緒ね」
「やっぱり自分で作るとね」
 食材から買ってだ。
「一番いいのよ」
「お野菜もお肉も」
「これで手を抜いたらね」
「出来合いのものばかり買ったり外で食べてばかりだと」
「時々はいいけれど」
 それでもというのだ。
「高くつくし」
「栄養も偏るから」
「よくないから」 
 だからだというのだ。
「いつも作る様にしてるの」
「それがいいわね」
「だから今日もって思ってたけれど」
「いいわよ、今日は」
「姉さんが作ってくれるのね」
「私も同じだから」
 にこりと笑ってだ、優子はまた優花に言った。
「いつも自炊する様にしてるの」
「そうなの」
「出来るだけね」
「姉さんもお料理出来るからね」 
 しかも割かし上手だ、味付けは男性的と言われることが多い。香辛料をよく使うからそう言われると指摘されている。
「だからなのね」
「そうね、大蒜や胡椒効かして」
「それ姉さんらしいわね」
「生姜とかもね」
「何か本当に姉さんらしいわね」
「香辛料をよく使うとね」
 それでというのだ。
「味がよくなるから」
「姉さん的にはそうよね」
「そう、だからよく使うけれどね」
「今日もそうするの」
「そのつもりだけれど」
「そうなのね」
「それでいいかしら」
 あらためて優花に問うた、見ればちゃんぽんにも胡椒を結構かけている。
「今晩は」
「じゃあ」
「お酒は料理によって考えるから」
「長崎のお料理だったら焼酎?」
「いいわね」
 否定せずにだ、優子は笑って返した。
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