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〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
敵性生物
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組みをして考えていた。

ディーは「これも情報部の仮説ですが」と前置きして付け加える。
「今のところ小惑星はすべて亜空間ゲートから現れています。この星系における亜空間ゲートはすべて我々の監視下にあり、あのような巨大な物体をゲートに送り込もうすれば即座に発見されるでしょう。しかもあのような大きさの小惑星形状の推進体を極秘裏に作ろうとすると、おのずからそれが切り出せるような惑星は限られてきます。」
「ふむ、確かにディー中将の言うとおりだ」ライナス大将らも大きく頷く。

「実は我が軍とアマティス軍が手分けして今回の事件対象となりそうな小惑星がありそうな場所をしらみつぶしに探しておりますが、未だそのような痕跡は全く見つからないという報告が上がっています。7割程度しか探索は出来ていませんが、飛来した小惑星の数を考えますと、7割も探して1つも見つからないのは理に適っていませんし、見当もつきません。」レダークが困惑の表情で話す。

「実はこれも情報部の見解なのですが、常識的には全ての小惑星は星系内で亜空間ゲートを通って運ばれてきたと考えられていますが、微妙に違うのかも知れないと言っています。」
「それはどういう事かな?」ドレクソンはおもむろにディーに尋ねた。

「つまりこういう事です。亜空間ゲートを通ったのではなく、たまたまそこにゲートアウトしてしまった。つまり言い換えますと、星系内の亜空間回廊のどこかで別のワームホールとつながるホールが形成されている可能性があるのではないかと。確かに理論的には別の宇宙につながる確率はそんなに低いものではなかったかと私も記憶しております。」ディーの話を聞き、得心した様子の者もいれば、困惑の表情を浮かべるもの、様々であった。

その時突然、ドレクソンのリンクユニットに作戦室の副官から緊急通信が入った。
「・・・諸君、報告によるとデトロワ領とラファリエス領に降着した敵性生物が光学兵器を使用し始めたそうだ。」
「「「!?」」」一同は驚きの表情を隠せなかった。

「驚くべき事に敵は生体光学兵器を用いており、シールドを持たない地上部隊や、シールドの弱い航空機部隊が甚大な被害を受けて後退、シールド強度が高いとは言えないデトロワの艦船は密集した敵の集中砲火を受ければシールドが無効化される恐れがあるので、近づけない状況のようだ。
現にデネバ(強行偵察艦)やルモラン(護衛巡洋艦)が撃破されたらしい。
敵性生物には精度の高いレーダーシステムらしき器官が内蔵されているらしく、ミサイルなどの実体兵器は悉く撃墜されるそうだ。」

「・・・・なるほど、ミサイルが撃墜されるとなると、艦船や航空機よりもスクワイエルのような3次元機動の出来る高機動兵器の方が有効ではないかと思いますな。」

ドレクソンからもたらされる情報を頭の
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