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〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
敵性生物
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准将、続けたまえ。」ドレクソンはディーの割り込みで中断していた報告の続きを促す。

「はい、まず1点目、あれらの生物は我々と同じ炭素系生物である、という事です。摂食・消化後の吸収器官などは見当たらなかったようですが、どうやら光合成のような形で何らかの生体維持エネルギーを摂取するらしいとの事です。
ただ、不思議なことにオルキス本星付近に出現した物体を迎撃した機動第二艦隊からの報告では金属を食べていた、とありましたし、デトロワやラファリエスからの連絡では、人類を含めあらゆるものを捕食するとの報告がありました。
この点も調査中ではありますが、それらは経口の後、消化まではおこなって、消化後は流動体として元素分別して体内に保存するようです。
その後どのように処理されるかはまだわかっていません。

2点目はまだ確証には至らず、時間をかけた観察・研究が必要との事ですが、どうやらあの生物はAIのようなサイボーグユニットではないかとの疑いがあるようです。行動パターンなどを観察すると、ある一定の目標に対して、誤差がほとんど無いくらい反応が同じだそうです。タイミング、反応速度共にです。」レダークの報告に一同が顔を見合わせる。

「人類を捕食するとは、まったく以て脅威だな!しかも人工物かも知れないというのか。そうなると問題はいったいどこの誰がそんな生物兵器を創ったのか?という事だな。」ドレクソンは当然の疑問を口にした。

「今、星系内でこんな事をして益のあるような政府や組織があるとは思えませんが・・・。」同席している地上軍司令官ライナス大将が思案しながら感想を述べる。

「実は、あの物体と同様のものと思われるものですが、今回の大量出現の前にひとつだけ先行して現れた物体がありまして・・・その中はやはり各所より同様の報告が上がっている未確認生物の死骸であふれていたのですが、一体だけ他の生物と形状が異なるものがいました。」
「確か報告書にも記載があったが、ケイソ系生物以外は生物として認めず排除するという会話をしてきた個体の事だね?」ディーの言葉に、あらかじめ報告書を閲覧していたドレクソンが同調する。

「そうです。悪い冗談としか思えませんが、情報部の見解では一つの可能性として、われわれ人類とは組成が異なる知的生命体の存在と、その侵略行為ではないかという説があります。」
ディーは、先のレーニア星域での破壊措置の後、ダイスケから報告された見解を披露した。

「うむ、可能性は全て否定するべきではないな。現実問題、今や多数のアレが現れて、星系内は大混乱の極みだ。今回の仕業が反社会組織などによるもので、むしろそれが狙いなら単なるテロだと思うが、果たしてそのメリットが思いつかんよ。むしろ、ディー中将の言うような仮説の方が腑に落ちるな。」ドレクソンは困惑の表情で腕
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