暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第六話 疾走 ―スピードレーシング―
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しかったのだ。再びライを分割させた麻耶は、その刃によってロングソードモードで斬りつけてきた疾風を受け止めた。

「せぁらああああ!!!」

 が、そのまま押し切られて体制を崩され、さらに追い抜きざまに疾風は麻耶を両断した。さすがにそのクリーンヒットを受けた後から回復することはできず、疾風はそのままゴールまで突進していった。







 試合後。勝利した疾風・源蔵ペアは戦勝インタビューなどもろもろ大変だったのだが……どうにか終わり、試合した四人でコミュエリアに集まっていた。

「なぁ疾坊、最後のあのスキルなんなんだ? インタビューでは秘密にしてたけど、俺らにくらいは教えてくれよ」

「あれな。えーっと……これだよ」

 疾風はホルダーから一枚のカードを取り出し、テーブルの真ん中に置いた。その名も、“タキオンマニューバ”。疾風が初めて手に入れたR+クラスのカードだった。それを見つつ、麻耶は首を傾げる。

「これはどういうカード……なんですか?」

「基本的には、ただの高速移動だよ。ただこれ面白くて、魔力の使い方によってその時のエフェクトに色々と特徴が出てさ。まぁ、その分魔力消費も相応なんだけど……」

「残像強くしたり速度上げたり、魔力で攪乱したりしてるよね。今回はバランス?」

「だな。まぁ俺、一応魔力は結構ある方だからさ。スピードレーシングだったから決着も早かったし、なんとか使えた感じだったよ」

「なるほど。……ところで、カード名のタキオンってどういう意味なんでしょうね?」

「あぁ、タキオンってのはたぶん“タキオン粒子”から来てるんだと思うぜ。確か“光より速い粒子”、だったかな……まぁブレイブデュエル内とはいえ光速を超えるのは無理だろうけど、普段から光子(フォトン)にまつわるカード使ってるからなんか親近感が湧いてさ。いつか俺も、光を超えられるかも……ってね。まぁ、俺の可能性っていうか希望のカードさ。だから、切り札として普段は温存してるってわけ」

 今回はイベントだし真剣勝負だったから使ったけどな、という疾風の解説に「ほー」と納得したような様子の二人だったが、それより、と疾風は麻耶の方に興味があるように身を乗り出した。

「弓が分割して短剣になるなんて予想外にも程があったぜ。しかも属性持ちだったとは……あれはマジで不意を突かれたよ」

「ホントにね。動きもすごく速かったし、カッコよかった。……ちなみに麻耶ちゃんのデバイス、名前なんて言うの?」

「ライティリウス、だよ。私は略してライって呼んでる。雷属性に関しては確かにサプライズとして隠してますね、でも水のステージだと場合によっては味方も巻き込みかねないので……」

「あー、確かに気ぃ使うのわかるな。俺も炎使うけど、森林だ
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