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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第三十七話 過去の罪
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……自身の破滅。寸前で全は戻ってこれたが、はやても戻れるとは言い切れない。

故に、全は駆け出す。はやてを助け出す為に。

しかし、そんな全を止める者がいた。

〈やめとけ、全〉

〈離せっ!このままじゃ、はやてが……!〉

〈わかってるわ、全。でも、ダメ〉

〈なんでだよ、父さん、母さん!!〉

全を止めたのは、全の両親である橘秀二と橘アトレであった。

〈お前が行ってもどうにもならないからだ〉

〈そんな事はない!俺にだって出来る事が〉

〈無理だっつってんだろうがっ〉

秀二はそう言って全を気絶させる。

「ちょ……さ、さっきから急展開すぎるねんけど……」

『まあ、確かにそうですね。では、一旦映像を止めて現状を説明しましょう』

リインフォースがそう言うと、映像が一旦止まる。

「この時、はやては深い絶望の中にいた。それで、世界を破壊しようと魔力を暴走させた。それを止める為に父さんと母さんが来たって感じだ」

「いや、それでも急展開すぎるで!?というか、そもそもこんなの私知らないで!?」

そう、そこなのだ。はやては未だに過去の事を思い出していない。

『大丈夫です。これから、分かります……その後、暴走を起こしてしまった主はやての魔力封印の為、秀二殿とアトレ殿は結界を展開し、別の無人世界に転移。そこで主の魔力を封印する事に成功しました』

「ちょっと待ってくれ、リイン」

と、そこまで説明した所で全部知っている筈の全が待ったをかける。

「二人はどうやってはやての魔力を封印したんだ?そこだけは知らないんだ」

『それは私にも分かりません。そもそもあの暴走は主の心の闇を闇の書が強引に増幅させた物。闇の書時代であった私なら知っていたかもしれませんが……今となっては』

「そうか、わかった。話を止めて悪い」

「橘……君?」

「?なんだ?」

「いや、何で知らないのかなって……」

「ああ、その事な……まあ、分かるよ」

『では、映像を……主と全のご両親が転移した直後……闇の書の影響は遂に私にさえ及びました。そして、それは……仮にでもパスが繋がっていた全にも影響を及ぼしました』

〈くっ……私にも影響が……〉

〈がっ……あ、ああっ……〉

〈全……?ど、どうして……まさか、全を主として仮にでも認めたことによりパスが繋がった……?〉

〈くっ、い、痛ぇ……あ、足が……〉

気絶していた筈の全も痛みにより意識が戻った。しかし、このままでは全までも先ほどのようになってしまう。

〈り、リイン。何とかお前だけでも書から切り離せないのか……?〉

〈無理です。むしろ私がいるから、くっ……この程度で済んでいる……〉

〈そ
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